株式会社コングレはMICEを通じてSDGsと未来が生まれる、「場」をつくる 

株式会社コングレはMICEを通じてSDGsと未来が生まれる、「場」をつくる 

2024.02.09
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「MICE」と呼ばれる国際会議や学会、展示会・イベントなど、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどを、主催者、運営事業者、会場など、様々な立場から、トータルにプロデュースする「株式会社コングレ(以下、コングレ)」。G7サミットや万博などの大規模イベントを成功に導く事業と共に、SDGsにも多大な貢献をしています。今回は、営業企画部副部長の高橋友美さんに、コングレの理念や事業内容、SDGsへの取り組みや想いなどをお聞きしました。

さまざまなMICE事業に取り組み社会課題の解決にも尽力

大規模なイベントの運営や有名施設の管理運営を行うなど、華々しい事業を展開しているコングレですが、どのような理念の下に事業を行っている企業なのでしょうか。ここでは、コングレの企業理念や事業内容、SDGsの取り組みとそのきっかけについてお聞きします。

MICEのトータルプロデュース企業としてG7広島サミットも担当

───本日はよろしくお願いします。まずは御社の企業理念や事業内容などについて教えてください。

高橋さん 当社のサステナビリティ活動を主幹しています、営業企画部副部長の高橋と申します。よろしくお願いします。

当社は『未来が生まれる、「場」をつくる。』を掲げ、「コンベンションの企画・運営」「展示会・イベントの企画・運営」「施設運営」など、MICEに関連する様々な分野で専門的なサービスを提供しています。

直近の大型案件としては、2023年5月に開催されたG7広島サミットで会場設営・会議運営全般を担当させていただきました。

MICEとは、「Meeting(企業などが行う会議)」「Incentive Travel(企業などが行う報奨・研修旅行)」「Convention(国際会議)」「Event(展示会や見本市などのイベント)」の頭文字をとった造語で、これらのビジネス関連イベントの総称です。
参照:JNTO(日本政府観光局) MICEとは

さまざまな有名施設の管理運営も任されている

───G7広島サミットの運営を任されていたのは凄いですね。施設運営としては、どのような施設に関わっているのですか?

高橋さん MICE施設や文化施設・観光施設を合わせて、全国で約90の施設を運営しています。コンベンション、展示会・イベント、セミナーなどが行われるMICE施設は、例えば名古屋では「名古屋国際会議場」や「ポートメッセなごや」の指定管理者として管理運営を担当させていただいていますし、東京と大阪では直営の会議施設の運営も行っています。

───知名度の高い大きな施設を任されているのですね。文化・観光施設ではどのような施設がありますか?

高橋さん 全国でコンサートホールや美術館、科学館、水族館などを担当させていただいています。東京ですと、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」、渋谷スクランブルスクエアの展望施設「SHIBUYA SKY」、新たに虎ノ門に開業した「TOKYO NODE」などがあります。科学館は指定管理者として全国で6か所の管理運営を担当させていただいており、そのほか、現在再開発が進んでいるエリアの新たな施設のプロジェクトも進行中です。

2020年にSDGsプロジェクトチームを発足

───SDGsへの取り組みを本格的に行うようになったのはいつごろからですか?

高橋さん 本格的に始動したのは、2020年です。SDGsプロジェクトチームを全社・全部門横断で発足させました。

SDGsプロジェクトチームは、当社が事業として手掛けるMICEを通じ、開催地域の振興や地方創生、国や都市のブランド力向上、社会課題の解決に貢献することを目的に活動を始めました。それに伴い、企業価値向上や新たなネットワークの構築も目標としています。

同時に働きやすい職場環境づくりを目指し、コンプライアンス(企業などの法令遵守)やガバナンス(企業による自身の統治)の強化、DE&I(多様性を受け入れ公平な機会を与えること)の推進やディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現など、多岐にわたる取り組みを進めてきました。

プロジェクトチームでは、まず各部門でどのような取り組みがなされているかの棚卸しをするとともに、SDGsに関連する社内勉強会を開催したり、SDGsへの取り組みを積極的に推進されている企業の工場見学を行ったりしました。当時は、SDGsという言葉を知ってもらうこと、そして自分事としてとらえてもらい、事業や業務の中で何ができるのか、考えて行動してもらうための普及活動が中心でした。

SDGs宣言で4つの重要課題に取り組む

───SDGs宣言というものを拝見したのですが、こちらについてお聞かせいただけますか?

高橋さん 2022年にコングレのSDGs宣言及び、事業活動や全社活動を通じて取り組む4つの重要課題(マテリアリティ)を策定し、公開しました。

重要課題の1つ目がMICEの場の創造を通じた社会課題解決の支援で、2つ目が施設を通じた持続可能なまちづくりの支援です。3つ目は会社と社員が共に成長できる持続可能な職場環境づくり、4つ目は公正な業務慣行・対話を通じた積極的なパートナーシップの構築です。重要課題1と2は当社の事業活動における課題、重要課題3と4は、経営基盤としての課題となっており、両軸からのアプロ―チでサステナビリティ活動の経営への統合を目指しています。

重要課題の策定後、部門ごとに取り組む事項やそれに対してのKPI(重要業績評価指標)を策定してもらいました。各部門が自らの目標を策定することでそれらを自分事として積極的に推進してもらおう、という意図でこのような推進体制にしています。

全社員対象の研修会が取り組みのきっかけ

SDGs宣言や重要課題など、SDGsに関してかなり緻密な取り組みをされている印象です。全社を挙げたこうした取り組みは初めからスムーズに進みましたか?

高橋さん そもそも当社の事業自体、社会貢献性が高いものですので、事例は既に多くありました。ただ、さらに深い取り組みを進めるためには、社員一人ひとりになぜSDGsが必要なのかを理解してもらうこと、その重要性に気づいてもらうことが必要でした。SDGsやサステナビリティというと、とても大きい出来事でなかなか自分と関連を持たせてイメージしにくい、というのと、脱プラやリサイクルなど環境保護のイメージが先行していて、当社の事業との関連のイメージがなかなか進まない、というところが課題でした。社内普及・啓発活動で大きな契機になったのは、2022年に全社員が対面で実施した体験型SDGs研修会でした。この研修会は「2030SDGs」というカードゲームを通じて、世界のつながりやSDGsの可能性を体感し、そこからの気づきを促すというものでした。東京、大阪、名古屋、福岡などで全9回開催し、ほぼ全社員が受講しました。

───研修会を開催することで、どのような効果がありましたか?

高橋さん 社員の皆さんのSDGsの理解が深まって、SDGsを自分事として捉えた積極的な活動のきっかけになったと思います。自分の行動や判断が世界につながっていたことが分かり、まずは自分のできることをどう変えていくのか、など具体的な行動の変容にもつながって、研修会以降、飛躍的に新たな取り組みが増えてきたかな、と思います。

研修会には社長をはじめ全役員にも参加してもらいました。コロナ禍でオンラインミーティングが増えていた時期でもあり、リアルで開催したところも非常に大きな意味を持ちました。それは、SDGsについて話し合うことはもちろん、一緒に参加している自分とは違う部署の人の考えや業務内容などを知ることにもつながったからです。コロナ禍でリモートワークが推奨され、コミュニケーションが枯渇していた中で、階層を超えたフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが行えたことは非常に良かったと思います。

つながりを大切にしたさまざまな事業でSDGsに貢献している


誰もが聞いたことがあるようなイベントや施設運営を手掛ける一方、全社横断でのSDGsへの取り組みも行っているコングレですが、具体的な取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、コングレの行っているSDGsに関する具体的な事業や取り組みについて詳しくお聞きします。

ISO20121取得を契機にチェックリスト方式の仕組みを導入

───ここからは、さらに具体的な取り組みについて伺っていきます。サステナブルな取り組みを行うために構築している仕組みなどがありましたら教えてください。

高橋さん まず、当社は「ISO20121」を取得しており、国際基準に適合したサステナブルMICEの支援を行っています。ISO20121というのはイベントサステナビリティ・マネジメントシステムのことで、ロンドンオリンピックを契機に広まったISO規格です。

例えば東京オリンピックなどの国際的なイベントは、このISO20121に基づいて運営が行われます。当社はもともと環境マネジメントシステム「ISO14001」を取得しており、ISO20121との統合マネジメントシステムを構築して2023年から運用しています。この2つを取得したのは日本の企業では当社が初めてです。

ISO20121を取得したことを契機に、「コングレサステナブルMICE実践ガイドライン」というチェックリストのような仕組みを導入しました。コンベンションを企画する際に企画段階でサステナブルな取り組みを行ったか、発注の際にサステナブルな事業を行っている業者を選んだかなどを、チェックリスト方式で確認する仕組みになっています。また、業務を推進する段階でサステナブルMICEを実践する意識を持ち、それが数字に現れていく仕組みでもあります。

コンベンションや施設に関したさまざまな取り組みでSDGsに寄与

───具体的にはどのような取り組みをされていますか?

高橋さん コンベンションやイベント運営の環境負荷軽減のため、脱プラ製品やフェアトレード製品、その他開催する地元で作られた商品や食材の活用、リサイクル、CO2削減の取り組み等がまず挙げられますが、それ以外にも、当社はコンベンションやイベントを主催される方々に様々な提案を行う立場にありますので、サステナビリティを啓発するような併催イベントを提案するなど、できることは多いと思っています。参加者の皆さまにとって参加しやすい環境をつくることも重要であると認識しています。
例えば、国際会議では、多言語対応はもちろんのこと、祈禱室を設けたり、ハラルメニューをご用意したりなどもありますし、お子様を預けながら会議に参加できるようなキッズスペースの設置なども取り組みの一つです。

指定管理者として管理運営するMICE施設では、地域の交流拠点として、SDGsをテーマにした自主企画の開催や、地域の方を対象としたMICE人材育成講座の開催、地元の大学生のインターン生受け入れなど、地方創生や地元の人材の雇用・育成につながるような取り組みを進めています。同時に、公の大きな建物は防災拠点に指定されていることが多いので、防災拠点としての十全な役割の発揮やユニバーサルサービスなどの推進や支援も行っています。

細やかな取り組みを行った自主企画が盛況を博している

───その他に行った自主企画にはどのようなイベントがありますか?

高橋さん 当社の自主催事でSDGsに取り組んだ初めての事例は、2019年にさいたまスーパーアリーナで開催した「スポーツビジネスジャパン」というスポーツビジネスに特化した専門展示会&コンファレンスでした。そこでは、出展者が行っているSDGsの取り組みのアイコンを各社ブースに掲示しました。また、リサイクル資材の活用や、脱ペットボトルということで、会場内に無料給水スポットを設置して、持参したマイボトルで無料の水を飲んでいただくなどの取り組みも行いました。


このイベントは、SDGsの認知度が現在ほど高くない時期の開催だったため、出展者説明会でSDGsとは何かという点から説明しなければいけませんでした。しかし、最終的には非常に多くの出展者にご参加いただくことができ、盛況を博したイベントとなりました。

ほかにも一般社団法人 日本UAS産業振興協議会と共に主催する「Japan Drone」というドローンの展示会では、ドローンとSDGsの目標達成の関わりなどを展示する主催者企画展を継続的に開催しています。

また、指定管理者として管理運営を担当する「ウェスタ川越」では、SDGsをテーマに2021年から「SDGsアクションフェスタ」を企画し毎年開催しています。

最近の開催では、採用内定者からのアイデアで、自分のどのような行動がSDGsにつながるかを書いてもらった絵馬を吊るして、神社のような装飾のブースを設置しました。ゴミを減らす、ご飯を残さない、節電をするなど、自分たちが取り組めるアクションを宣言していただくことで、行動につなげてもらうという取り組みでした。また、スタッフ用のお弁当もSDGsに配慮した容器を活用した地元のレストランの地産地消弁当にするなど、参加者も関係者もみんなで楽しんでSDGsに取り組めるイベントになっています。


大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」で取り組む5つの「共創チャレンジ」

───大阪・関西万博にも参加されるそうですが、こちらについて詳しくお聞かせいただけますか?

高橋さん 当社は、愛知万博からサラゴサ、上海、ミラノ万博まで、継続して日本館の運営に携わってきました。万博とは非常に近しい関係にあるため、大阪・関西万博の「TEAM EXPO2025」にも積極的に参加させていただいています。

大阪・関西万博に、当社の取り組みが「共創チャレンジ」として登録されています。共創チャレンジとは、万博前から様々なテーマに関する参加型プロジェクトを募り、参加者同士が交流を深めることで未来に向けた新たな行動を起こしていくためのプラットフォームです。

共創チャレンジにはドローンを使った社会課題解決プロジェクトや、「『未来のMICE』 を創ろう!」という子どもたちへの応援プロジェクトがあります。また、コンベンション事業の中で医学会などと多く携わらせていただいており、「未来医療が生まれる場にSDGsを広げよう!」という、医学会などでもSDGsにつながる活動をしていくプロジェクトもあります。

一番活発に活動しているのが当社の特徴でもある科学館を活用してSDGsに関連する活動を行う「科学館×SDGs」というプロジェクトです。共創チャレンジに参加されている企業同士の交流の場で、ある団体からお声がけいただいたことがきっかけで、科学館の仕事について子どもたちに配信するという企画に参画したり、万博にパビリオンを出展される企業様とのコラボイベントも当社の携わる科学館で開催したりしています。

他企業との提携やクリーン活動などでもSDGsに貢献している


───そんなに多くの万博に携わっていたとは驚きです。大阪・関西万博でのご活躍も楽しみにしています。他にもSDGsに関した取り組みは何かありますか?

高橋さん 取り組みは多くあるのですが、特徴的なものとしては、施設スタッフが、担当エリアに対する恩返しとしてゴミ拾いをする「クリーン活動」でしょうか。昨年から継続して、当社が運営を担当する様々な施設の周辺で行っています。ゴミ拾いという単純な活動ですが、参加者同士のコミュニケーションが活発化して、チームビルディングにもつながっています。最近ではクイズイベントと融合したり、科学館イベントと融合したりと多角的な広がりを見せています。

ちなみに、事業に関連した取り組み以外でも、社員が要らない本を持ってきて寄付する活動「チャリボン」に参加したり、会社で使用していた飛沫防止アクリルパネルをリサイクル企業に提供したりもあります。事業部門、総務部門にかかわらず各社員が業務の中でできることを考え、それぞれが推進していくことで、様々な事例が生まれてきていると感じています。

人が集まる場所を創り社会課題の解決につなげる


───直近で、新しく科学体験施設が開業したと伺っています。

高橋さん 2023年10月7日、杉並区高円寺の小学校の跡地に直営の科学体験施設「IMAGINUS(イマジナス)」が開業しました。杉並区の公募で官民一体の共同プロジェクトとして誕生したもので、小学校の校舎をリノベーションし、科学体験ラボや、ものづくり工房、小学校の理科室をほとんどそのまま使った実験室やカフェなどを設けています。
科学体験ラボでは、エンターテインメントの要素を盛り込んだサイエンスショーを開催しています。科学館で学ぶという体験を提供する事業を行っていることも、当社の特徴かな、と思います。

当社は、「株式会社Sonoligo」の「sonoligo Kids」パートナーとして、文化芸術体験を通じて子どもたちの可能性を広げる応援をするプロジェクトに参画させていただいています。経済的な理由で学校外での体験機会を得られにくい子どもたちを含めた、多くの子どもたちに様々な体験機会を提供することで、豊かな創造力や想像力を育むための一助となればということで、当社が経営または運営する科学館のチケットを、Sonoligo Kidsを通じて提供させていただくという企画も進んでいます。

───Sonoligoはこちらのインタビュー記事にも掲載させていただいた企業ですが、パートナーとしてつながりがあったのですね。

社員の意識を変え業界全体の取り組みへ


MICEとSDGsを結びつけ、様々な観点からSDGsに取り組んでいるコングレですが、業界全体としてはどのような考えをお持ちなのでしょうか。ここでは、SDGsへ取り組む際に困難だった点、業界全体としての課題、SDGsや事業への想いについてお聞きします。

社員の意識の差が課題だった

───ここまで、SDGsに関する様々な取り組みを伺ってきましたが、全社横断で取り組みを進めるにあたり、どのような点が難しかったですか?

高橋さん 2020年のプロジェクトチーム発足から社内での勉強会は定期的に開催しており、毎回100人ほどがオンラインで参加してくれてはいるものの、いつも同じメンバーであるという状況でした。部門や地域によってSDGsに対する意識のばらつきもあり、なかなか全社員に同じように認知してもらうのは難しいな、と感じていました。
この課題感が、2022年の対面での全社員対象の体験型SDGs研修会の開催につながりました。

研修会を機に大きく意識が変容

───研修会を経て、課題として抱えていたことは解決されましたか?

高橋さん このSDGs研修会では、カードゲームを通じて、世界のつながりやSDGs の可能性、自分起点で行動を起こす重要性などを体感してもらいました。これを通じて、なんとなくのSDGsのイメージが具体化でき、事業や業務を通じてさらにいろいろなアプローチで多角的にSDGsに貢献できるのではないか、という私たちの可能性の認知につながったと感じています。この共通の認知が、各事業部が主体性をもって自分たちの業務の中で何ができるのかを考え、KPIを設定して達成を目指すような推進体制の基礎になったと思います。

ちなみに私はこのSDGs研修会で使用した「2030SDGs」ゲームのファシリテーター資格を取得しました。2023年以降の入社の皆さんに対しては、私がファシリテーターとして研修を実施しています。この研修は当社の取り組みを理解してもらう素地になるものですので、引き続き実施していきたいと思っています。

パートナーシップを推進して業界を挙げた取り組みが国力にもつながる

───MICEに関連する業界の課題はどのような点にあるとお考えですか?

高橋さん MICEに関連する業界が、サステナビリティやSDGsに関して、他の業界よりも進んでいるかというと、実はあまりそうとは言えないかな、と思います。

コロナ禍が収束する中、オンラインが主流だったコンベンションがリアルに戻ってきつつあり、国際会議も増えてきていますが、海外の主催者からは、サステナビリティに配慮していない場所での開催は避けられる傾向が加速しています。日本での開催を促進するためには、業界全体が協力して進めていく必要があり、パートナーシップは非常に重要な要素となっていると考えています。

国際会議などのMICEを日本で開催することは、大きな意義があります。観光、宿泊、飲食、交通などへの経済波及効果は大きく、開催地域の魅力発信にも寄与します。一方で、MICEは大規模で多くの資源を消費するとも言われています。そのためサステナブルMICEのコンセプトは、地産地消の推進、ゴミ削減、リサイクルの推進、CO2排出の削減など、環境や社会へ配慮した運営上の取り組みが代表的なものとなります。
他方、国際会議は、世界の専門家が最新の知識や英知を共有し、社会の課題解決を検討する、いわば開催自体が社会課題の解決につながる特別な「場」です。こうした「場」を活用した、例えば国際会議を開催した地域の子どもたちを招いて国際的な場を体験してもらう、セミナーやイベントを併催して開催地元の皆さまに参加いただき有益な気づきを得てもらう、などの取り組みも、MICEの特性を生かした持続可能性につながる取り組みだと思います。このように、様々な取り組みで多角的にいろいろなアプローチができるのがMICEの可能性であり、面白みかな、と思います。

SDGsには業界全体の意識と人的資本の活用が大切

───SDGsに関した事業の、今後への想いをお聞かせください。

高橋さん SDGsは、17のゴールが緊密に結びついていることが表現されていて、優れた指標だと感じています。SDGsを共通言語にすることで様々な企業や団体の皆さまと連携できる、そんな大きな可能性を秘めているとも思います。SDGsをキーワードにした共創環境を築くことで、核心的で効果的なよりよいアプローチが生まれるのではないでしょうか。私たちは引き続きMICE事業者らしい手法で、その特性を生かしながら、様々な取り組みをさらに進めていければと思います。同時にこういった取り組みを新たな事業につなげ、さらに持続可能な形で継続していければと思います。

経営にSDGsやサステナビリティを統合し、事業活動の中でサステナビリティにつながる取り組みを推進していく一方で、そこで働いている私たちも持続可能な形で様々な価値観を受け入れそれを進化させていくことができるような、そんな環境づくりも重要だと思います。SDGsやサステナビリティを軽やかに取り入れ、楽しみながら共に成長できるような、そんな職場環境を目指しています。

協力会社と共に課題解決に取り組んでいく

───最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

高橋さん MICE事業では、協力会社の皆さまと連携させていただいくことが不可欠です。
MICEで活用させていただけるような、社会課題の解決につながる新たなスキームやサービス、商品などをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただき、MICEの現場でご一緒させていただく新たな機会につながればうれしいです。

───本日は貴重なお話をありがとうございました。

コングレはこれからも人をつなぐ場を創っていく

G7サミットや万博を始めとした大型イベントや、有名施設などの運営を行うなど、世界を股にかけ活躍をしているコングレですが、その華々しい業績の裏で社を挙げての地道な取り組みでSDGsに貢献する姿勢には大きな感銘を受けました。今後も多くの人びとが利用する施設やイベントを手掛けながら、様々な人と手をつないでサステナブルな未来をつくっていくコングレの取り組みに注目していきたいです。
コングレの事業や取り組みに興味がある人は、ぜひ1度ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。

▼コングレのホームページはこちら
株式会社コングレ

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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