ケイティケイのSDGs | リサイクルトナーで環境貢献、ゼロエミッション達成の取り組み

ケイティケイのSDGs | リサイクルトナーで環境貢献、ゼロエミッション達成の取り組み

2023.05.13(最終更新日:2023.11.13)
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リサイクルトナーの製造と販売、ITソリューション商品などの取り扱いを通じてオフィスの課題解決を行うケイティケイ株式会社。SDGsの取り組みについて、東京支店の三井支店長にお話を伺いました。
リサイクルトナーの具体的な製造過程から取り組みのきっかけ、今後の展開まで、幅広く語っていただきました。

循環型社会の実現を目指すケイティケイ株式会社

ケイティケイ株式会社はどのような取り組みを行っているのでしょうか。
まずは会社概要や方針を伺います。

リサイクルトナーの製造販売をメイン事業にした唯一の上場企業

——本日はよろしくお願いします。まずはご経歴について簡単にお伺いできますか。

三井さん ケイティケイ株式会社、東京支店長の三井と申します。四年間名古屋支店で営業職を務めた後、東京支店に異動し、現在は営業職とマネージャーという形で業務を行っております。

——ケイティケイ株式会社についてご紹介をお願いします。

三井さん 当社は、リサイクルトナーをはじめとしたプリンター消耗品の製造販売、企業のDX推進のためのITソリューション商品、環境衛生商品、オフィスサプライ品などの販売を行っています。
リサイクルトナーの製造販売をメイン事業にした唯一の上場企業であり、全国に20の営業拠点を構えています。
工場は愛知県の春日井市と長野県の駒ヶ根市にあり、長野県の駒ヶ根工場では主にリサイクルトナーの製造を、春日井工場ではリサイクルインクカートリッジリサイクルリボンカートリッジの製造を行っています。

サステナビリティ重点課題


——ケイティケイ株式会社のSDGsの取り組み方針について教えてください。

三井さん 当社は、もともとリサイクルトナーを中心に環境貢献製品の製造と販売を行っておりました。近年、SDGsというフレーズが社会で非常に浸透してきており、各企業もSDGsへの取り組みが必要となる流れが生じてきました。その中で、私たちは改めて自社の商品をSDGsの視点から検討し直しました。
すると、当社がもともと販売していた製品は、廃棄物の削減やCO2排出量の削減、オフィスの無駄を省くことによるコスト削減という形で、自然とSDGsに直結していることを認識しました。
そこで、2020年に、事業活動と経営戦略に関して、SDGsの理念を改めて位置付け「SDGs宣言」として発表いたしました。

その翌年の2021年には、SDGs宣言をさらに発展させ、「サステナビリティ重点課題」を策定し、サステナビリティ基本方針として定めました。重点課題としては、環境貢献やDXなどが含まれています。循環型社会の実現を目指し、リユース、リサイクル、ゼロエミッションなどを大きな項目として取り組んでおります。

ゼロエミッションを達成する製造過程

リサイクルトナーとはそもそもどのような商品なのでしょうか。
何がSDGs達成につながるのか、その効果や具体的な取り組みをお話いただきました。

製造過程そのものがSDGsの取り組み


——具体的な取り組みについてお伺いします。リサイクルトナーを中心とした取り組みとのことですが、どのように製造しているのですか?

三井さん 当社のリサイクルトナーカートリッジの製造は、主にお客様から使用済みのカートリッジを回収するところから始まります。使用済みのカートリッジを当社の工場で回収し、一つ一つを分解して清掃と洗浄を行います。その上で、各部品の点検も行い、再度トナーカートリッジを組み立てます。
トナー粉という印字に使用されるものを空の容器に詰め直す、というイメージです。このようにして再び充填した製品を、お客様にお届けしております。
当社のリサイクルトナーをご使用いただくことで、従来は一度使った後に廃棄されていたプラスチック製のトナーカートリッジを繰り返し使用することが可能となります。これにより、新たなプラスチックの生産が抑制され、プラスチックの削減につながります。
また、トナーカートリッジを製造する際に発生するCO2も抑制することができます。

——まさにリサイクルですね。

三井さん はい。また、お預かりしたカートリッジが再利用できなかったとしても、それを単に廃棄するのではなく、全て再資源化しています。
生産を繰り返していくと、どうしてもプラスチック製品なので、劣化や破損などで使用できなくなるカートリッジが出てきます。その場合は、カートリッジをきちんと粉砕し、再資源化することで、ゼロエミッションを達成しています。

——ゼロエミッションの仕組みが構築されているのは素晴らしいですね。ほかにも工夫されている点はありますか?

三井さん リサイクルトナーを製造している駒ヶ根工場では、太陽光発電による再生可能エネルギーも設置しています。この再生可能エネルギーで工場の電力の一部を賄っている形です。製造過程でもエネルギー資源の有効利用を意識した生産を行っています。

——再生可能エネルギーを利用しているのですね。

三井さん また、ダイバーシティの実現にも取り組んでおり、障がい者雇用を推進しています。こちらもSDGsというフレーズが世間に広まる前からの取り組みです。
駒ヶ根工場で常時10名ほどの方に勤務いただいているほか、細かい部品の清掃やチェック作業など、近隣の障がい者施設に委託しています。現在は合計で100名ほどの障がいをお持ちの方に、製造に携わっていただいています。

——SDGsの働きがい、不平等などの達成につながりますね。

三井さん はい。こういった取り組みを長く行ってきたことを長野県からも認めていただき、「長野県SDGs推進企業」の認定を受けることができました。

お客様が使うことでSDGsの貢献になる

——製造過程そのものがSDGsの取り組みになっているということですが、お客様にとってのメリットはあるのでしょうか。

三井さん 当社が事業として行っているリサイクルトナーの製造は、お客様が当社のリサイクルトナーカートリッジをご使用いただくことで、お客様自身もSDGsに貢献することができるという特徴があります。
直接的にはリユースとリサイクルを行うこと、間接的にはゼロエミッションの達成や再生可能エネルギーの活用、障がい者雇用の推進など、当社の製品を購入することで貢献いただけます。

企業の皆さんがSDGsに取り組む際に、壮大すぎる、あるいはハードルが高いといったイメージを持たれることもあるかもしれませんが、全くそういったことはありません。
日々使っている消耗品をリサイクル製品に切り替えることで、身近なところから環境貢献に取り組むことが可能です。

また、リサイクルトナーはメーカー製造のトナーと比較してコストダウンできることが最大の特徴です。機種によって異なりますが、40~70%のコスト削減が可能で、場合によっては80%以上削減できることもあります。
環境貢献はもちろん、大幅なコストダウンができる点もお客様から非常にお喜びいただいております。

育休復職率100%。働きやすい職場環境の実現

——トナーの製造過程以外の部分では、何か取り組みをされているのでしょうか。

三井さん 当社では、働く環境に非常に重点を置いています。特に女性の働きやすい職場づくりに取り組んでおり、直近の三年間連続で育児休業からの復職率が100%となっております。
また、本社がある愛知県名古屋市からは、ワークライフバランス推進企業や、”愛知女性輝きカンパニー”、”フレンドファミリー企業”としての認証資格も取得しております。
多様な従業員がいる中で、働きやすい職場環境を実現していくという点も、積極的に取り組んでおります。

これまでの過程と苦労した点。きっかけは「もったいないよね」の声

現在に至るまで、どのような道のりがあったのでしょうか。
リサイクル製品開発のきっかけや社内の反応について質問しました。

消耗品の再生アイデアがリサイクルのきっかけ

——様々な取り組みをされていますが、現在に至るまでにどのようなことがあったのでしょうか。取り組みのきっかけを教えてください。

三井さん はい。当社の創業は1970年代にさかのぼります。当時はプリンターで使用されるロールペーパーや記録紙などのサプライ品を中心に取り扱っていました。特に記録紙は金融機関で多く使われており、時代とともに金融機関のオンライン化が進んだ結果、ドットインパクトプリンターの使用が急増しました。これらのプリンターはATMでの通帳記帳などに使われているものです。
このプリンターで消耗品として使われる”インクリボン”が、当時は使い捨てであり、一度使ったらそのまま廃棄されていたのです。そこで、プラスチック製の筐体はそのままで、中身のインクを染み込ませたリボンを交換することで繰り返し利用できるのではないかと考えました。
お客様の「もったいないよね」という声の後押しもあり、環境貢献とコストダウンの実現を目指してリサイクルリボンの開発に着手しました。これがリサイクル事業の始まりです。

——そのようなきっかけがあったのですね。

三井さん その後、パソコンが広く普及し、レーザープリンターの使用が急増するとともに、レーザープリンター用のトナーカートリッジのリサイクルも1993年に開始しました。当初は小さなスペースで製造を行っていましたが、需要の増加に対応するために、1998年に長野県に工場を設置しました。

家庭でよく使われるインクジェットプリンターについても、当時は印刷速度が遅く、ビジネス用途にはあまり適していなかったのですが、時代が進むにつれて、特定の業界に特化した高速印刷が可能なビジネス向けインクジェットプリンターが登場しました。そちらもオフィスでの利用が増え、需要に対応するためにリサイクルインクカートリッジの製造も開始した形です。

苦労した点はお客様のリサイクルへの理解

——苦労した点や、難しかった部分を教えてください。

三井さん 1970年代、私はまだ生まれていなかったのですが、リサイクル製品がまだ世の中に広く認知されていない時期に事業を開始したため、リサイクルトナーカートリッジの製造は手探りの状態から始め、多くの試行錯誤を重ねてノウハウを構築していったという話を聞いています。
また、捨てずにリサイクルをする、繰り返し使用する意義が広く知られていなかった時代ですので、お客様への説明や理解を得るのにも時間がかかったようです。
リサイクルトナーという製品の特性上、品質面に対するお客様の不安は避けられないと思います。品質が落ちるのであれば、たとえコストが下がるとしても使いたくない、というお客様の声は今でも耳にします。そのため、我々としては、環境貢献の取り組みや当社の製品の品質安定性などをしっかりとお伝えしていくことが、現在でも重要な課題と考えています。

取り組みが社員の誇りになる

——社内の方からはどのような反応がありましたか。

三井さん 製品開発を始めた当時は、社内ではリサイクルトナーのメリットとして、コスト削減が大きなポイントであると認識していました。メーカー製造のトナーに比べて安く提供できるため、経費削減に繋がるという点が一番のアピールポイントでした。
しかし、「SDGs宣言」を行って以降、社内の認識が大きく変わりました。私たちの製品は単なるコストが下がる製品ではなく、環境貢献ができる製品であるという認識に変わったのです。
もともと私たちはリサイクルに取り組んでいましたが、世界的に環境保全やリサイクルの重要性が認識されてくる中で、社員一人ひとりが、自社の事業が直接環境貢献につながっていると誇りを持てるようになったという声も上がっています。

現在は、新入社員研修にSDGsについての理解を深めるプログラムを組み込んでいます。このように、全社をあげてSDGsを意識した活動を続けています。

グループビジョン「Change the office mirai」

ここまで、具体的な取り組み内容や取り組みのきっかけをお話いただきました。ここからは、今後の取り組みとSDGsにかける想いをお伺いします。
この記事を読んでいる皆さんへのメッセージもいただきました。

環境貢献度の見える化を目指す

——現在新たに取り組んでいることはありますか。

三井さん 現在、リサイクルトナーをご使用いただいているお客様に対して、プリンター本体に”SDGsに貢献しています”と表示するシールを配布しています。
実際にプリンターを使用する現場では、環境への貢献を日々意識することは難しいかもしれません。プリンター本体にこのシールを貼ることで、お客様自身が社内で環境貢献製品を使用しているという実感を持つことができるように推進しています。

——今後の展開を教えてください。

三井さん 今後の展望としては、お客様がリサイクルトナーをご使用いただくことで、実際にどれだけCO2排出量の抑制や廃プラスチックの削減に貢献できたかを数値化し、その結果を可視化することを考えています。お客様が製品を使うことで、具体的にどれだけ環境貢献に取り組んだかを実感していただける仕組みを作っていきたいと考えています。

お客様と共に未来を実現する

——SDGs貢献にかける想いや、未来に向けてのビジョンを教えてください。

三井さん 当社は2021年に創業50周年を迎え、新たにグループビジョンとして「Change the office mirai」を掲げました。
このビジョンは「働く環境の未来を考え、デザインする」が基本的なコンセプトとなります。「オフィスの未来を変えて社会変革に貢献し、自分たちも変わっていく」という意味を込めています。
このビジョンに基づき、お客様と共にこの目まぐるしく変化する時代を乗り越え、未来を共に実現することを目指しています。もちろん、当社がこれまで行ってきたリユースやリサイクルといった事業はその一部です。しかし、それに加えて、DXやITソリューションなどの分野にも取り組み、お客様と共に職場環境を改善するパートナーとして成長していきたいと考えています。

皆さんへのメッセージ

——最後に、メッセージをお願いします。

三井さん 先ほども述べた通り、当社の製品はお客様が実際にご使用いただくことで、お客様自身が環境貢献に直接関与できる製品です。SDGsへの取り組みをご検討中の企業様には、環境貢献とコスト削減を同時に達成できるリサイクル製品に是非ともご興味を持っていただきたいと思います。その際は、ぜひ当社にお声掛けいただければと思います。

——ありがとうございました!

リサイクルトナーで身近な環境貢献を

リサイクルトナーの製造と販売を通じて、お客様に環境貢献とコスト削減の両面で価値を提供しているケイティケイ株式会社。ゼロエミッションの達成だけでなく、ダイバーシティや再生可能エネルギーの活用にも積極的に取り組んでいました。

トナーカートリッジやリボンをお求めの方はもちろん、オフィスでのリサイクル製品の利用に興味がある方は、ぜひ一度ケイティケイ株式会社のホームページも覗いてみてくださいね。

▼ケイティケイ株式会社のホームページはこちら
ケイティケイ株式会社-Change the office mirai-

▼リサイクルトナーについて詳しくはこちら
高品質かつ環境負荷の少ないケイティケイのリサイクルトナー。魅力や保証、評判や口コミをご紹介

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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