相模原市のSDGsはパートナーと手を取り合い市民の幸せを創ること

相模原市のSDGsはパートナーと手を取り合い市民の幸せを創ること

2023.09.28(最終更新日:2023.11.13)
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豊かな自然と都市の利便性が共存している神奈川県 相模原市は、SDGs未来都市に認定されるほどSDGsへ積極的に取り組んでいる自治体でもあります。今回は、相模原市「みんなのSDGs推進課」の榎本さんに、相模原市の概要やSDGsへの想い、具体的なさまざまな取り組みを詳しくお聞きしました。

地域課題の解決や市民の幸福のためにSDGsに取り組んでいる

SDGsへの取り組みが高い評価を得ている相模原市ですが、なぜこれほど積極的にSDGsへ取り組んでいるのでしょうか。ここでは、相模原市の概要とSDGsへ取り組む理由について聞いていきます。

国際社会の一員として地域課題解決にもつながるSDGsに取り組む

───本日はよろしくお願いします。まずは、相模原市の概要を教えてください。

榎本さん 相模原市役所「みんなのSDGs推進課」の榎本と申します。
相模原市は神奈川県北西部にある人口72万人の政令指定都市で、SDGs未来都市としてSDGsに力を入れています。

相模原市がSDGsに力を入れているのにはいくつか理由がありまして、1つは世界の共通目標であるSDGsに対して、国際社会の一員として脱炭素などの目標に積極的に貢献する必要があるということです。
もう1つの理由は、SDGsの達成に向けた取り組みは、世界を持続可能にするだけではなく地域課題の解決にもつながるからです。
国のSDGs実施指針においても、地方自治体におけるSDGs達成への取り組みは地域課題の解決に必要であると言われています。

SDGsへ取り組むことで市民や企業・団体と目標を共有できる

───たしかに国際的な目標や地域課題への取り組みは、現代の自治体にとって避けては通れないものですね。

榎本さん 市民や企業、団体などの皆さまと目標を共有できるということも大きな理由です。SDGsという概念が生まれる以前は、市が「ゴミを減らしましょう」「マイボトルを持ち歩きましょう」などの発信をしても、市民の方にはなかなか響きませんでした。しかしSDGsという世界共通の目標やわかりやすいアイコンができたことで、学校教育に取り入れられるまでになりました。
SDGsと施策を結びつけることで、理解が得られやすくなったと思います。

SDGsに取り組むことは市民の幸せにもつながる

───他にも、SDGsに力を入れている理由はありますか?

榎本さん 市民の幸福度を上げることがSDGsにつながるということも、大きな理由の1つです。
地方自治法では、地方公共団体の役割は住民の福祉の増進を図ることと定められていますが、「福祉」という文言の解釈には幅があります。例えば広辞苑では「幸福」や「公的扶助サービスによる生活の安定、充足」とされています。一般的には後者の文脈で捉えられていると思いますが、幸福度を上げるということも福祉の解釈の範疇です。

世界の幸福度ランキングなどはSDGs達成度ランキングとリンクしていることが多いですし、SDGsを意識して施策を推進することは幸福度を上げることにもつながると考えています。市民の幸福度を向上させるという意味でも、SDGsというのは地方自治体にとって大変重要なものだと捉えています。

───SDGsに貢献することで市民を幸福にできるというのは素晴らしい考え方ですね。

榎本さん 相模原市では、総合計画の中でSDGsのゴールと市の施策を結びつけています。各部署が経済・環境・社会という3つの側面においてバランスの取れた施策を行ったり、複数課題をまとめて解決できたりするような、SDGsの理念を踏まえた施策を推進しています。

企業や団体と協力し合うことでさまざまな取り組みを可能にしている

地域課題の解決や市民の幸福を実現するためにSDGsへ取り組んでいる相模原市ですが、具体的にはどのような取り組みを行っているのでしょうか。ここでは、相模原市が多くの企業・団体と協力して行っているSDGsに関するさまざまな取り組みを、それぞれ詳しく聞いていきます。

「森の机」で災害対策などさまざまな課題に取り組む

───ここからは、SDGsに関する取り組みについて聞いていきます。具体的にはどのような取り組みを行っていますか?

榎本さん SDGsと関連した具体的な施策として「森の机」という取り組みを行っています。相模原市は市の半分ほどが森林なのですが、令和元年には台風を原因として、複数の尊い人命が失われてしまうほどの大規模な土砂災害が発生しました。

そのような大規模災害が起こった原因として、まずは温暖化の影響による台風の大型化が挙げられます。

森林の木は切らない方が良いというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際には植林した森林というのは、定期的に間伐しなければ1本1本の木が細くなり根が張り巡らなくなるため土砂崩れの原因となってしまいます。しかし相模原市の森林は、伐採にお金がかかったり、外国の木と比べて高いため売れなかったりという理由から、管理されずに放置されているものがほとんどでした。温暖化と放置林の問題が相まって、土砂災害の原因となってしまったのです。

───放置林の問題は、近年大きく取り上げられていますね。

榎本さん そこで相模原市では、小学校で使う机の天板を外国から輸入した木材から地元の間伐材に変えていく、森の机という取り組みを始めました。

これまでの学習机作りでは、海外での大規模な森林伐採に由来する安価な木材を使用していたのですが、木材を日本国内に輸送するには、エネルギー消費やCO2の排出が避けられません。
価格は海外の木材の方が安いのですが、購入代金は学校から国内の販売会社を経て加工会社に行き、さらに輸送会社、現地の森林事業者へと渡っていくので、市内ではなく市外、さらには国外へお金が流れていくという仕組みになっていました。
地元の間伐材に切り替えることによって、市内の木工所や林業者にお金が支払われることになるので、地域が経済的に潤う仕組みを作ることができるのです。

───環境にも優しく、地元の経済にも還元できる取り組みなのですね。森の机には、他にも何かSDGsに関した効果はありますか?

榎本さん 森林には水をきれいにする効果や、CO2の吸収促進、生物多様性の保全、さらには地域経済の振興や雇用の創出、鳥獣被害の減少などつながる効果があります。さらに、地元の木を使った机で学ぶことで教育的な側面からもSDGsのゴールにアクセスすることができるのです。相模原市では、短期的なコストだけを考えるのではなく、SDGsの視点からもさまざまな事業を進めていこうと取り組んでいます。

特設サイトやカードゲームによる普及啓発

───森の机は、さまざまな側面からSDGsへ貢献できる素晴らしい取り組みだと思いますが、SDGsへの取り組みを市だけで行うのは大変だと思います。こういった問題へはどう対処されているのでしょうか?

榎本さん SDGsに関する取り組みを相模原市役所だけで行うには限界がありますので、全市的な取り組みにしていくことも大切だと思っています。そのために私が所属している「みんなのSDGs推進課」では、まずはSDGsを知ってもらうという「普及啓発」や、一緒に取り組む企業や団体を増やすことによる「連携体制の構築」、さらには1人ひとりの具体的な行動を促す「行動変容促進」の3本柱を掲げて事業を進めています。

普及啓発に関しては、私たちがSDGsに取り組み始めたころは2割程度の認知度でしたので、知ってもらうためにPR活動に努めていました。例えばSDGs特設サイトでSDGsのゴールの解説や、市内の企業・団体の取り組みなどを紹介し、キャラクターを作ってわかりやすくするなどの工夫をした甲斐もあり、多いときには月間30万PVほどの閲覧数がありました。
今やSDGsの認知度も8割を超えている状況ですので、こういった取り組みの成果でもあると感じています。

───近年SDGsへの認知が広がってきた背景には、相模原市を始めとする多くの自治体や企業・団体の普及啓発への貢献がありますね。他にも普及啓発に向けて行っている取り組みはありますか?

榎本さん 「SDGs EXPO」というイベントを開催し、有識者による講演会や市内の企業によるブース出展タレントを呼んでのラジオの公開収録などを実施しました。
少し変わったところでは、オリジナルのSDGsカードゲームを使って、循環型社会やパートナーシップといったSDGsに関する重要なことを、遊びながら学んでいただくという取り組みも行っています。主に小学校や公民館などで私たちもファシリテーターとして参加して実施しているのですが、持続可能な開発目標など難しい言葉が多いSDGsを、ゲームを通じて体験的に学んでもらっています。

───SDGsをきちんと理解することは、大人でもなかなか難しいですよね。遊びながら楽しく学べるなら、きっかけとしても良いかもしれません。

榎本さん 他にも、ユニークな取り組みでSDGs推進モデル自販機というものがありまして、賞味期限が近い飲料を安く販売したり、災害時に飲料を無償提供できる機能が備わっています。他にも、カーボン・オフセットやユニバーサルデザインなど、SDGsの要素が盛り込まれていて、これを多くの人が行き交う市役所本庁舎1階のロビーに設置しています。

カーボン・オフセットとは:日常生活や経済活動において避けることができないCO2などの温室効果ガスの排出についての考え方の1つ。削減努力を行っても削減しきれなかった温室効果ガスを、排出量に見合った温室効果ガス削減活動に投資することなどで埋め合わせるという考え方のこと。
参照:環境省 J-クレジット制度及びカーボン・オフセットについて

ユニバーサルデザインとは:障がいの有無、年齢、性別、人種などに関わらず、多様な人びとが利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方のこと。
参照:総務省 バリアフリーとユニバーサルデザイン

「SDGsパートナー制度」で業界を越えたつながりを構築

───普及啓発だけでもそんなにいろいろな取り組みをされているのですね。連携体制の構築に関してはどのような取り組みを行っているのですか?

榎本さん これまでの行政はいろいろな部署が縦割りの関係になっていました。例えば経済関連の部署は経済系の団体、環境関連の部署は環境系の団体、福祉関連の部署は福祉系の団体とつながっているという感じです。こうした縦の繋がりはいろいろあったのですが、それだけでは横の広がりが見えてこないという課題がありました。

SDGsが広まってきたこともあり、業界や分野の垣根を超えてつながり合うことで良い相乗効果があるのではないかと思い、「SDGsパートナー制度」というものを創設しました。ありがたいことに市内外の多くの企業や団体に興味を持っていただきまして、現在では890の企業や団体に登録していただいています。

登録者は「さがみはらSDGsプラットフォーム」の一員となっていただき、WEB上の掲示版などを通じて情報共有を行っており、結果としてさまざまな連携事業が展開されています。

パートナー企業と共に街をアートで彩る啓発活動を行う

───具体的にはどのような事業が行われましたか?

榎本さん さがみはらSDGsプラットフォームから生まれた代表的な事業として、「はしもとSDGsカラーアートプロジェクト」という取り組みがあります。地域の商店街などと一緒にSDGsに貢献する取り組みを行いたいという企業からの提案があり、同じくパートナーに登録している商店街を紹介しました。その後の話し合いで出た「街をアートで彩りたい」という意見が採用され、障がいのある方などが書いた絵を街中や地下通路などに展示させていただきました。

街を明るく彩るとともに、ダイバーシティ(年齢・性別・人種などの多様性)やSDGsに関する啓発につながったのではないかと思います。また「地下通路が暗いため、せっかくの絵が見えづらい」という相談をパートナー企業にしたところ、地下通路の照明をLEDの明るいものに変えてくださるなど、多くの皆さんに助けられた事業となりました。

体験的な学びのためにさまざまなイベントを開催

───学習に関する取り組みにはどのようなものがありますか?

榎本さん 「さがみはらSDGsまなべるトラベル」という取り組みを行っています。SDGsというのは行動することが大切ですし、座学で学ぶだけでは知識だけが増えていってしまうので、もっと体験的に学んでほしいという想いから実施した取り組みです。

相模原市は全国的に有名な観光地ではありませんが、SDGsを体験的に学ぶという視点で考えると、他には無い多くの資源があることに気づき、第1弾として親子向けの体験バスツアーを開催しました。バスツアーでは、市内にあるジャパンSDGsアワードで最優秀賞に輝いた企業の工場見学や、SDGs弁当でのランチなどを行いました。

また、ソーラーシェアリングという太陽光パネルの下でブルーベリーを育てている「さがみこベリーガーデン」を訪問し、ブルーベリー狩りをしたり太陽光パネルについて学んだりしたのですが、こちらもパートナー企業の協力により実現した取り組みです。

───いろいろな体験ができて、とても楽しそうなバスツアーですね。

榎本さん 第1弾のバスツアーがとても好評でしたので、第2弾として技術革新とエネルギーについて学ぶために、リニア中央新幹線の工事現場を見学しながら仕組みなどを学んでもらったり、ペッパーくんという人型ロボットにSDGsの授業をしてもらったりするイベントを行いました。さらに、リニア新幹線もロボットも電気がなくては動かないものですので、電気を自分で作ることができるワークショップを行っている団体と連携し、電気の作り方を学ぶ取り組みも行いました。

障がいのある方がオートバイに乗る支援

───オートバイに関する取り組みを拝見したのですが、こちらの取り組みについて詳しく教えてください。

榎本さん SDGsパートナーに、障がいがあり車椅子に乗っている方などがオートバイに乗るための支援を行っている団体があります。そこで、事故などで障がいを負ったことが原因でもう数十年オートバイに乗れていないなどといった方々が、特殊車両を使うことで再び乗れるようにするための取り組みを行っています。

もともとその団体は市外のサーキット等で事業を行っていました。相模原市内でやりたいという相談があったのですが、相模原市の公共施設では適した場所が見当たりませんでした。
そこでSDGsパートナーの「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」という、遊園地やキャンプなどが楽しめる複合レジャー施設に相談したところ、「駐車場が広いのでぜひ使ってください」と快諾していただけたのです。
さらに、相模原市民でバイクに乗りたくても障がいがあって乗れないという方を見つけるのはなかなか難しかったのですが、その問題もSDGsパートナーのご協力で解決することができました。久しぶりにオートバイに乗ることができた皆さんに夢を実現していただけたとともに、ボランティア等で参加した方々にとっても大きな学びのあるイベントになりました。

お弁当の容器を堆肥化させる取り組み

───他にもSDGsパートナーと連携して取り組んでいることはありますか?

榎本さん 最近は、「容器を堆肥にプロジェクト」という取り組みを実施しました。SDGsパートナーの中に100%植物由来の容器を作っている企業があるのですが、作っている容器はとても環境に優しいものであるのに、最後はゴミとして捨てられてしまうことを課題に感じていらっしゃいました。
そこで市内にある、木の剪定で出た枝などを堆肥化している会社に相談したところ、植物由来の容器を堆肥化できるか試していただけることになりました。結果、堆肥の中に容器を入れておくことで、3か月ほどで完全に堆肥化できるということが分析結果などから判明したのです。

その後、こちらもSDGsパートナーである市内の農家にご協力いただき、作った堆肥を撒いた畑でジャガイモを作っていただきました。そして収穫したジャガイモを使ったお弁当を販売して、お弁当の容器を回収してまた堆肥化させていくという、循環型社会を実践する取組になっています。こうしたプロジェクトを1つの企業で行うことはなかなか難しいですが、いろいろな企業が連携することで実現させることができました。

行動に移してもらうため、企業や個人に向けた取り組みをしている

SDGsへ貢献するために、普及啓発や連携体制の構築を行ってきた相模原市ですが、具体的に行動に移してもらうためにはどのような取り組みを行っているのでしょうか。ここでは、相模原市が企業向け、個人向けに行っている行動変容に関する取り組みについて聞いていきます。

「SDGsビジネス認証制度」で企業の行動を促す

───最後に「行動変容」について聞いていきます。行動変容は、SDGsを知ってもらい、仲間を増やした後に実際に行動に移すという、今後に向けて1番大切なところだと思います。この行動変容を促すための取り組みをお聞かせください。

榎本さん 企業に実際に取り組んでもらうための仕組みとして、2022年から「SDGsビジネス認証制度」を始めました。環境や社会に配慮しながら経済活動を行っている企業、地域貢献に積極的に取り組んでいる企業を「さがみはらSDGs推進企業」として認証する制度になっています。
取得要件のハードルをかなり高く設定していますので、1年目から取得できる企業は正直なところゼロかと思っていたのですが、実際には5つの企業が認証されました。

───どのような取得要件になっているのですか?

榎本さん 取得要件としてはまず、「環境、社会に関する公的認証をそれぞれ1つ以上取得している」ということで、ISOなどの環境系の認証と、女性の活躍に関する認証や若者の活躍に関する認証などをそれぞれ一つ以上持っていることが挙げられます。
その他の要件は「相模原市が指定する地域貢献活動に2つ以上参画している」「SGDsチャレンジ計画を策定している」というものです。

社会面の認証を取得している企業は少ないのですが、SDGsビジネス認証制度のためにわざわざ取得してくださる企業もありました。さがみはらSDGs推進企業の認証を取得するメリットとしては、市が認証企業としてPRするだけではなく、融資制度における金利などの優遇措置や入札参加資格認証において加点が得られることが挙げられます。また、公的認証の取得はその企業の価値を高めるとともに、人材確保の面でも優位に働くものと考えております。
取り組みを通じて行動に移してくださる企業が増えてきたことは大変嬉しく思っています。

「まちのコイン」で個人の行動を可視化

───個人の行動変容に向けては、どのような取り組みを行っていますか?

榎本さん 企業や団体と比較して、個人の行動変容はとても難しい課題だと感じています。もちろんSDGsへの機運が高まってきてはいるのですが、何をすれば良いのかわからない、わかっていてもなかなか行動に移せないという方が多く、同時に、楽しかったりお得だったりするのであれば取り組むという方も多いです。

そこで、実際に街や地球に対して行った良いことが可視化される体験ができれば良いのではないかと思い、「まちのコイン」というアプリを使った取り組みを始めました。現実のお金ではないのですが、コミュニティ通貨というコインを「もらう」「あげる」というやり取りを通してさまざまなつながりを生み出し、実際に行動する人を増やすという取り組みになっています。

街や地球に良いことをすると満足感が得られると思いますし、良いことをして「ありがとう」という感謝の言葉を頂くことはとても嬉しいものです。それをコインという形として見える化し、さらに貯めておくことができる取り組みです。
貯めたコインを使うことでお得な体験や特別な体験ができますので、行動する人を増やすきっかけにもなると思っています。企業や団体、市役所などのお手伝いをしてくれた方や、お店やイベントに来てくれた方などにコインをお配りしています。

───まちのコインを通じてできる体験にはどのようなものがありますか?

榎本さん いろいろなものがあるのですが、例えば市役所にある給水器でマイボトルに給水していただいた方は100コインもらえたり、「スプーンはつけなくて良いです」と言っていただいた方に50コイン差し上げるお店があったりします。
子ども食堂のお手伝いをしていただいた方に500コイン差し上げるなど、市役所だけではなく、多様なお店や団体に体験機会を提供していただいています。

───誰でもできるちょっとしたことで、コインをもらうことができるのですね。

榎本さん コインを使ってできることもたくさんあります。お得な体験としては、フードロス削減の取り組みとして賞味期限が切れそうなケーキを500コインで交換できるお店や、ラーメンを注文した際に100コインで味玉をサービスしてくれるお店があります。お金じゃ買えない特別な体験としては、3Dプリンターでコマを作る体験などがあり、コインを使うことでこうしたさまざまな体験をすることが可能です。地球や街に対して良いことをする人が増えて地域のお店にも還元される、そんな循環ができればと思い、力を入れている取り組みになっています。

地元の企業や市民と手を取り合いより良い街にしていく

───最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

榎本さん SDGsという切り口でさまざまな事業を展開することで、地元の企業や市民の方たちとの距離が近づき、一緒にいろいろな取り組みができていると思っています。
これからもSDGsに取り組みながら、皆さんと一緒に相模原市をより良い街にしていきたいと思っています。

───本日は貴重なお話をありがとうございました。

相模原市はこれからもつながりを大切に市民の幸せを創っていく

市としての政策にSDGsの観点を持たせることで、地域課題の解決や市民の幸せを実現させている相模原市。多くの企業や団体と手を取り合うことで、さまざまな形でSDGsに貢献している相模原市の取り組みは非常に素晴らしいものがあると感じました。

今後もSDGsに貢献し、市民の幸せを創り出していく取り組みに注目していきたいと思います。相模原市の街や取り組みに興味がある方は、1度ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。

▼相模原市のホームページはこちら
相模原市 ー未来へつながるまちー

▼「SDGs one by one」はこちら
SDGs one by one – SDGs(エスディージーズ)の取り組みを楽しく学ぶメディアサイト by 相模原市

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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