【2023最新】SDGs関連用語の認知度アンケート調査レポート
近年、地球温暖化・海洋プラスチック・天然資源の確保に関する問題などグローバルな課題や、課題に対応するための用語が多く生まれています。これら地球環境やグローバル社会に関連した用語は、どのくらい世の中に受け入れられているのでしょうか。
EARTH NOTE編集部は今回、全国の男女500人を対象にアンケート調査を実施しました。SDGsに関する10個の用語について、どの程度知っているかを質問しています。
「用語が広まらない理由」「気になる言葉」についても様々な回答を得られたので、調査結果をご紹介していきます。
SDGsに関する10のキーワード、あなたはいくつ知っていますか?
【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査日:2023年7月5日~6日
調査主体:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性319人/男性174人/その他7人)
調査対象者の年齢:10代3人/20代82人/30代174人/40代149人/50代71人/60代以上21人
【調査結果データのご利用について】
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目次
「再生可能エネルギー」「サステナブル」「海洋プラスチック」は認知度が高め
「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせた「知っている」割合が比較的高かったのは、「再生可能エネルギー」「サステナブル」「海洋プラスチック」でした。
「再生可能エネルギー」は広く知られている
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:27%(136人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:49%(246人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:22%(111人)
- 聞いたことがない:1%(7人)
再生可能エネルギーは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせた「知っている」の割合が76%でした。「聞いたことがない」はわずか1%となっています。
最近の電気料金の高騰が私たちの生活を圧迫していますが、これは世界情勢の影響で石炭・天然ガス・石油などの化石燃料の価格が上昇していることが原因です。化石燃料への依存を減らし、太陽光・風力・小水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーへとシフトするべき時にきています。
身近なところから世界情勢まで、再生可能エネルギーの話題に触れる機会が増えているのかもしれません。
「サステナブル」は社会に浸透しているといえそう
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:23%(116人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:47%(233人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:25%(125人)
- 聞いたことがない:5%(26人)
サステナブルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると70%でした。「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」を加えると95%になります。
サステナブルはSDGsのS(Sustainable)でもあります。SDGsはメディアや教育現場でも取り上げられ、いろいろな場面で目にする機会が増えました。SDGsの普及に伴いサステナブルも認知度が高まっています。
サステナブルが意味する「持続可能」の概念は生産・消費・経営など幅広い分野で必要とされ、家計・学習・趣味といった個人と直接関わることにも取り入れることが可能です。
「海洋プラスチック」も広く知られている言葉
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:28%(138人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:37%(183人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:27%(137人)
- 聞いたことがない:8%(42人)
海洋プラスチックは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると65%でした。「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」を加えると92%にのぼります。
世界各国から海に流れ出てしまうゴミの問題は以前から知られていましたが、近年注目を集めているのが直径5㎜以下のマイクロプラスチックの存在です。日本は海に囲まれており魚介類などの海洋資源は私たちの食卓に欠かせないものなので、海洋汚染は他人事ではありません。
食材となる魚にも食物連鎖を通してマイクロプラスチックが蓄積されているといわれており、個人の健康に直接関わる問題ともなっています。
▼海洋プラスチックについて、詳しくはこちら
海洋プラスチック問題とは?SDGs目標14に向けた世界の取り組みを解説
「カーボンニュートラル」「フェアトレード」は知っている人が約半分
「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせた「知っている」割合が半数だったのは、「カーボンニュートラル」「フェアトレード」でした。どちらの言葉も「聞いたことがある」を合わせると8割9割とを占め、多くの人にとって馴染みのある言葉といえそうです。
「カーボンニュートラル」は知っている・聞いたことがある人を合わせると95%超
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:15%(75人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:35%(175人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:46%(228人)
- 聞いたことがない:4%(22人)
カーボンニュートラルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると50%でした。「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」を加えると96%になります。
カーボンニュートラルは、「カーボン=二酸化炭素」と「ニュートラル=中立」の2つの部分から成り立っています。主たる温室効果ガスである二酸化炭素の排出量と、森林による二酸化炭素の吸収量をプラスマイナスでゼロにするイメージで、温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにするという意味です。
地球温暖化問題の解決のために社会全体に必要とされていることで、個人ができることをイメージするのは難しいにも関わらず、一般社会にかなり広まっている言葉といえます。
▼カーボンニュートラルについて、詳しくはこちら
カーボンニュートラルとは?環境への取り組みを初心者向けに徹底解説
「フェアトレード」の内容が分かる人は50%以上
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:23%(114人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:30%(149人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:31%(153人)
- 聞いたことがない:17%(84人)
フェアトレードは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると53%でした。
フェアトレードとは、生産物を消費者がフェア(公正)な価格で買うことにより、生産・労働に関わる人が人間らしく暮らせるようにする貿易・取引の仕組みです。チョコレート・コーヒー・綿製品などが代表的なフェアトレード商品ですが、アジア・アフリカのエキゾチックなデザインの工芸品などもあります。
「聞いたことがない」という回答は17%にとどまり、認知度はある程度高まっているといえるでしょう。
「シェアリングエコノミー」「エシカル」は少なくとも「聞いたことがある」人が半数以上
「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」の回答が半数を超えたのは、「シェアリングエコノミー」と「エシカル」でした。
「シェアリングエコノミー」のサービスは身近にあっても言葉の認知度は高くない
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:10%(52人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:24%(122人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:29%(147人)
- 聞いたことがない:36%(179人)
シェアリングエコノミーは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると35%でした。
シェアリングエコノミーとは、使っていない場所・物や技能などの資産を個人間で貸し借り・売買することでシェアしていく動きのことです。例えば、インターネットを介したフリマアプリ・カーシェア・民泊・クラウドファンディングなどで、無意識のうちに利用している場合もあるかもしれません。しかし、シェアリングエコノミーという言葉自体は、「聞いたことがない」人が36%であまり普及していないようです。
▼シェアリングエコノミーについて、詳しくはこちら
シェアリングエコノミーとは?受けられるメリットやサービス例を紹介
「エシカル」は「分かる」人より「聞いたことがある」人が多い
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:5%(27人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:17%(86人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:37%(183人)
- 聞いたことがない:41%(204人)
エシカルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると22%でした。「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」の回答は37%となっています。
エシカルとは、自分の利益だけではなく他者・地域社会・自然環境などに思いやりをもち、人権や地球環境に配慮した倫理的で正しい行動のことを指します。エシカル消費・エシカルファッションなど他の単語と結びつけて使われることがありますが、「聞いたことがない」人も41%と多めでした。
エシカルは、サステナブルと同様に地球規模の課題を解決するために欠かせない概念であり、今後広く社会へ浸透していくことが望まれます。
▼エシカルについて、詳しくはこちら
エシカルとは?SDGsとの関係から今すぐ実践できるヒントまで、分かりやすく徹底解説!
「聞いたことがない」回答が多かった「SDGsウォッシュ」「ESG」「ESD」
「聞いたことがない」回答が多かったのは「SDGsウォッシュ」「ESG」「ESD(Education for Sustainable Development)」でした。
SDGsは社会に浸透しても「SDGsウォッシュ」は知られていない
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:4%(20人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:9%(44人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:23%(114人)
- 聞いたことがない:64%(322人)
SDGsウォッシュは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると13%でした。「聞いたことがない」という回答が64%を占めています。
SDGsは既に世の中に浸透した言葉ですが、ウォッシュの部分は英語のホワイトウォッシュ(Whitewash:欠点を隠すためのごまかし)を表しています。SDGsウォッシュが使われる以前から、環境に配慮しているように見せかけて実態はそうではないことを表すグリーンウォッシュという造語がありました。転じてSDGsウォッシュは、表面的にはSDGsに取り組んでいるふりをする、うわべだけのSDGs活動を指す言葉として使われるようになっています。
「ESG」を知っている人は約10%
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:4%(19人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:7%(35人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:20%(101人)
- 聞いたことがない:69%(345人)
ESGは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると11%でした。「聞いたことがない」という回答は7割近くを占めています。
ESGは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字を並べたものです。企業の役割は、法令を遵守しながら利益をあげ雇用を守っていくだけではなく、果たすべき社会的責任も評価される時代となりました。環境・社会・ガバナンスという3点に配慮しているかどうかは投資家にも注目される観点で、企業の社会的な価値・長期的な安定性をはかる指標の一つとなっています。
▼ESGについて、詳しくはこちら
ESGとは?SDGsとの違いや関係性を解説
「ESD」を「聞いたことがない」という回答が75%
- 内容や意味を知っている、人に説明できる:3%(15人)
- 知っているがだいたいの内容しかわからない:6%(30人)
- 内容はわからないが言葉は聞いたことがある:16%(78人)
- 聞いたことがない:75%(377人)
ESD(Education for Sustainable Development)は「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると9%でした。「聞いたことがない」という回答は75%です。
ESD(Education for Sustainable Development)とは「持続可能な開発のための教育」のことです。グローバルな課題の解決と持続可能な社会の実現には、一人ひとりが自分の問題としてとらえ、身近なところから行動を起こすことが欠かせません。正しい情報をもとに課題の本質を理解して自ら判断し実践できるようになるには、子どもに限らず大人に対しても教育や学習が必要です。
ESDという言葉自体の認知度は低いですが、SDGsに関する学習などは既に小中学校で取り入れられています。
▼ESDについて、詳しくはこちら
ESDとは?持続可能な社会に向けた教育法とその実践例を分かりやすく解説
どう考える?環境に優しい用語が広まらない理由
環境問題やSDGsは世界が一丸となって取り組むべき問題ですが、未だ多くの人に知られていない用語が多い状況です。このような用語の意味が広まらない理由について、自由記述で回答してもらいました。
馴染みがない表記が多いから
- 聞きなれないカタカナやアルファベットの略語が多く、用語を聞いただけでイメージできないことや覚えにくいことが考えられると思います。
- 日本語で明確に説明できる訳語がない新しい言葉であるから、イメージをつかむのが難しいと思われる。
- 普段使わない言葉なので、なかなか浸透していないと思う。
- 横文字で略されているので頭に入りにくいのと、スローガンだけになってしまっているから。
- 馴染みのない言葉だったり、抽象的な内容だったりして、自分事という気がなかなかしないから。
回答の中で一番目立ったのは、表記に関する意見です。アルファベットやカタカナ語ではなく、適切な日本語で分かりやすく伝えることができれば、自分事としてイメージしやすくなります。一目で意味をつかめる印象的な言葉にできれば、さらに理想的です。
日々の生活に直結するイメージがないから
- 深刻さが世間一般に伝わっていないので。
- 他人事として興味を持たない人が多いから。
- 環境問題より生活の方が大事だから。
- 一般市民の生活に浸透しきっておらず、どこかで「難しいもの」「自分にはあまり関係がない」と感じている人が多いから。
- 身近な生活とどう繋がっているのかがイメージできないため広まらないのではないかなと思っています。例えばコンビニのレジ袋であれば不法投棄で海に流されウミガメが食べてしまう…のような形。
自分自身が直接関わっている問題だと認識されていないのも、理由として考えられます。目の前の生活の方が大切という声がありますが、グローバルな問題が目の前の生活に影響しているという事実と深刻さを理解してもらうのは簡単ではありません。
後述する「気になる言葉」の中には、地球温暖化や食に関する事柄など身近な生活と直結した言葉が多く挙げられていました。用語を普及させるためには、自分自身にどう関わる問題なのかを具体的にイメージできることが必要だといえます。
メディアでの取り扱いが少ないから
- 最近はSDGsとかで言葉を聞くようになった気はするけど単純にメディアとかで使われることが少なかったからだと思います
- テレビなどで放送されても、あまり興味を持てないと印象に残らないからだと思います。
- テレビで詳しく紹介されているのを見たことがあるが、1度や2度くらいではSDGsという単語くらいしか覚えられない。最近では説明も目にしなくなった。
- インターネットでは自分から探しに行かなくてはなかなか知ることができないので、興味がある人達の知識が増えても、興味がないと知識が増えないから。
- snsなどで話題になっていないからだと思います(話題になっていたらすいません)TwitterやYouTube、アベマTVなどのsnsやサブスクなどで話題になれば、認知度も上がると思います。
テレビなどのメディアであまり扱われていない、扱われていても十分ではないという指摘がありました。また、テレビを見ない若年層は、知りたい情報を主体的に選ぶ形で入手しているため、情報を求めない限り触れる機会がないというコメントも複数ありました。
どの意見も示唆に富んでおり、社会的課題を解決する際のヒントになりそうです。情報を提供し広めたい時には、表記・媒体・伝え方を工夫して効果的な方法で呼びかけていく必要があります。営利目的のコマーシャルではなく、社会全体の利益のためにどう広報していくべきか、発信者は考えていかねばなりません。
何が気になっている?地球や環境問題に関する言葉
地球や環境問題に関する用語の中で最近気になっている言葉と理由について、自由記述で回答してもらいました。
地球温暖化にまつわる言葉は関心が高い
- 地球温暖化…地球温暖化により、世界の気候がおかしくなってきた。世界の気候がおかしくなると、生態系に影響が出てきている。
- 異常気象…もしかしたら明日にでもわが身に降りかかるかもしれない災害です、大事です。
- 気候変動…人間の生活や戦争などが原因で大気が変化し、現在の急激な気候の変動や海面上昇などにつながっているから。
- 温室効果ガス…昨今の異常気象に不安を感じ、その原因がこれにあるのではないかと考えているから。
- トンキロ法…物流業界でのCO2排出量の指標となるデータで、お問い合わせも多いため、気になっております。
最も多かった回答は、地球温暖化とその原因である二酸化炭素の削減に関する言葉でした。身近なところで猛暑や豪雨などが災害レベルで発生している中、実際自分にふりかかるかもしれないという危機感をもちやすい分野です。
地球温暖化・異常気象・二酸化炭素を関連付けて理解している人も一定数いると考えられます。
SDGsは一定数の関心を集めている
- SDGs…ニュースやインターネットでよく取り上げられているからです。
- SDGs…地球のことを考えるきっかけになったから。
- SDGs…たくさん聞いてはいるのですが、人には説明できないです。
SDGsは持続可能な開発目標(Sustainable Divelopment Goals)という意味ですが、
気になる言葉として一定数あげられていました。アルファベット4文字という分かりにくい表記に反して認知度が高いのは、メディアや教育現場で積極的に発信されてきた結果といえそうです。
新エネルギーに関する言葉も気になっている
- バイオ燃料…自分の車にも使えるものがあるのか、興味がある
- 再生可能エネルギー…まずは小さなことからコツコツと一人ひとりが取り組むことができれば、地球温暖化にも多少の貢献ができるから
- クリーンエネルギー…太陽光発電などの自然の力を最大限に有効活用できるのは良いなと思っていて、太陽光パネルに興味を持ったからです。
- 電気自動車…化石燃料を使わない新時代の車だと言われているが、バッテリーを製造するのに非常に燃料を使うという説を聞くので本当に環境によいのか気になる。
- EV…レアメタルを使っているために森を切り倒したり、本当に環境に優しいのか疑問だから。
生活に直結する身近な問題として電気料金の高騰がありますが、化石燃料に変わる新しいエネルギーに関する言葉も注目されています。環境にも家計にも良いのであれば、すぐにでも導入したいと考える人もいるはずです。
課題解決のための新技術に期待する一方、メリットだけではない負の側面にも関心を示す意見がありました。
食に関連する言葉はイメージしやすい
- 昆虫食…たんぱく質の量や繁殖のしやすさから、食問題を根底から覆しそうな気がするからです。
- 培養肉…最近見かけるから。
- 食品ロス…最近やれ昆虫食だのなんだの叫ばれているが、スーパーやレストランでどれだけ廃棄が発生しているというのか。賞味期限にとらわれすぎていないか、何とかならないかといつも思うので。
- フードロス…食べ残し、売れ残りの食品を無くすため。
食に関する言葉も多数あげられました。昆虫食や培養肉は、食糧危機・不平等・二酸化炭素の増加などの社会問題を解決する可能性があるとして注目されている新技術の産物です。食品ロスは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことですが、このまま大量廃棄を続けるべきではないという認識が広がっています。
私たちは食事することなく生きていくことはできないので、身近なところから始められる実践として食に関する取り組みは最適です。
廃棄物に関連する言葉は生活に密着した内容
- 過剰包装…日本の心配りの一つではあるが、過剰包装を避けることでゴミを減らすことができると聞いたことに加えて、確かに過剰だと感じることがある為。
- ゼロウェイスト…「量り売り」に興味があります。
- 大量廃棄…食品だけの問題ではないと聞いたからです。資源のない国が、お金をばら撒き他国の資源を買い、その有り難みもなく廃棄するのはおかしいと思います。
- 海外ではペットボトルのリサイクルをする機械がスーパーなどに設置されているためそのようなシステムを日本も導入しリサイクルをもっと身近にすべきと考えます。
毎日必ず出る廃棄物をどう扱うかということは、食に関することと並んで最も身近な問題で、個人的に選択できる実践の機会です。
廃棄した後のことを想像し、リサイクル・リユース・リデュースを心がけ、焼却されるプラスチックなどのゴミを減らすことができれば、二酸化炭素の排出量が削減されます。必要以上に買わない、リユース・リサイクルを利用するといったことは、すぐにでも始めることができるでしょう。
一人ひとりの実践は関心をもつところから
「気になる」というきっかけから興味関心をもって情報を得ることを積み重ねていけば、言葉の理解が深まります。自分自身や身近なことと地球規模の課題との関連性が見えてくることで、自分が実践したいことを選択できるようになるはずです。一人ひとりが身近なところから無理なく行動を起こし継続していくことが、地球規模の問題解決につながっていきます。
環境に優しい用語が広まっていない現状は、もっと普及できる余地が残されていると捉えることもできます。環境に優しい用語がさらに世の中に受け入れられ、多くの人の実践につながった時、地球の明るい未来を築く方向へと社会がシフトしていく可能性を秘めているのです。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。