【2023最新】解決したい環境問題についての意識アンケート

【2023最新】解決したい環境問題についての意識アンケート

2023.08.09(最終更新日:2023.08.10)
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環境問題に関する報道や、SDGsに関する取り組みを目にする機会が増え、環境問題へ取り組む企業なども増加しています。その一方で、環境問題への取り組みは専門機関が行うものであり、家庭や個人での取り組み方がわからない、ほんの少しの行動では何も変わらないと思うことがあるかもしれません。
今回EARTH NOTE編集部では、全国の男女500人を対象に、解決したい環境問題や環境のためにどのようなことを心がけているのかについてアンケート調査を行いました。
調査結果を読むことで、解決に向けた様々な取り組みを知り、身近なところから環境問題の解決に向けた行動を始めることができるでしょう。

【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2023年7月20日
調査主体:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(男性192人/女性305人/その他3人)
調査対象者の年齢:10代2人/20代61人/30代185人/40代143人/50代87人/60代以上22人

【調査結果データのご利用について】
本記事の調査結果につきましては、出典元(当記事のURL)を明記していただければご利用いただけます。
出典元の記載方法については「調査結果データのご利用に関するお問い合わせ」にてご確認ください。

環境問題への意識

環境問題への関心が高まり、普段の生活や報道などで節電やリサイクルという言葉をよく聞くようになりました。日本では、夏の平均気温の上昇、洪水などの災害、ゲリラ豪雨や台風の巨大化などが問題となっており、環境問題を身近に感じている人も多いのではないでしょうか。
実際に、どのような環境問題に多くの人が関心を持ち、解決したいと思っているのかを調査しました。

解決したい環境問題1位は「地球温暖化」


「解決したい環境問題をすべて選択してください(複数選択可)」とアンケートを行ったところ、以下のような結果が得られました。

・地球温暖化:402人
・大気汚染:263人
・海洋汚染:240人
・森林破壊・砂漠化:218人
・水質汚染:156人
・土壌汚染:122人
・生物多様性の減少:106人
・化石燃料の枯渇:85人
・酸性雨:81人
・化学物質の越境移動:70人

最も多い402人が「地球温暖化」を解決したいと回答しました。2番目に回答数の多かった「大気汚染」と100票以上の差があり、特に解決への関心が高い環境問題であることがわかります。

環境問題を解決したい理由

解決したい環境問題をそれぞれ選んだ理由について、自由記述で回答してもらいました。

<地球温暖化について>

  • 年々、異常気象が増えていることを実感するため
  • 夏がとにかく暑いから。
  • 地球温暖化は、災害や食料問題にも関連して、人類にとって重大な問題だからです。
  • 温暖化によって、年々最高気温が40度近くにもなり、命の危険を感じたり、春が極端に短く梅雨が長いため、体調が悪くなるから。
  • 先日、モンブランに行ってきたのですが、氷河が年々溶けてしまって小さくなっているのを実際に見て、地球の温暖化を防がなければならないと思いました。

<大気汚染について>

  • 目に見えて悪化しているのがわかるから。
  • PM2.5の影響で頭痛が起こるため
  • 空気の綺麗さは健康寿命に影響すると思うから。
  • 喘息持ちなので大気汚染はなくして欲しい。

<海洋汚染について>

  • 海の生態系に様々な影響を与えているため。
  • 趣味でシーカヤックに乗るが、プラスチックゴミの多さに閉口します。海に出る時は拾えるゴミを拾いますが、50Lの袋がいっぱいになります
  • マイクロプラスチックが問題になっているためです。
  • 砂浜に流れ着くゴミの山にどうしたものかと、悩んでいます。
  • 初めてゴミだらけの海を見た時に本当にショックで、何とかしたいと思いました

<その他について>

  • 世界中で森林が減っているので。
  • 土と海の環境が改善されれば全て解決できると思うから
  • 後世に少しでも色々な動物を残してあげたいです。
  • 電気料金が値上がりし続けているから
  • 水質・土壌・越境移動の全ては、国土の汚染につながり、農業・漁業・畜産に全て影響をして、ひいては食品・食文化への影響につながると思うからです
  • 人類が住める地球を守っていきたいため。
  • このままでは人間のせいで地球が終わってしまうから。
  • どの汚染も基本そうだと思いますが、最終的な被害は人間へすべて返ってくると思うからです。
  • ペットを飼っているので、その子も含めた動物にとって暮らしやすい世界にしたいなと思っています。
  • 汚してしまった土壌や水は元に戻らないし、今の生態系維持のためにとにかく対策が急務だと思うから。
  • 海が汚れてくるのは陸が汚れているからだし、海洋生物が死ぬと陸の生き物にも影響がでてくるなど、繋がっているから。
  • 空気、水、土が全ての基本だと思うので。
  • 子どもがおりますが、現在進行するばかりの環境問題を、未来の子どもたちになるべく背負わせたくないという気持ちです。
  • 未来を生きる子どもにより良い地球環境で生きてほしいから
  • 子供たちが大人になっても,またその子供たちが大人になっても,ずっと幸せに過ごせる地球であってほしいので。

近年は、地球温暖化による異常気象やゲリラ豪雨、台風の巨大化や豪雨による災害の増加、最高気温の上昇によって地球温暖化の影響を身近に感じている人の意見が目立ちました。
2番目に解決したい環境問題の「大気汚染」は、大陸から流れてくるPM2.5や黄砂などの大気汚染で体調不良を感じるという回答もありました。PM2.5や黄砂の濃度が高まる日には、大気汚染が健康に影響するということが起こっているのです。
さらに、さまざまな環境問題を次の世代に残すことへの不安や心配があるという意見も多く寄せられました。

環境問題のために多くの人が節電を意識している

環境問題は深刻ですが、解決に向けてどのように取り組んでいるのでしょうか。
ここでは行っている人の多い取り組みや、具体例についてレポートします。

環境問題に悩んでいる人は79.4%


環境問題に悩んでいるかを尋ねたところ、以下の結果となりました。

  • 悩んでいる:12.0%(60人)
  • やや悩んでいる:67.4%(337人)
  • あまり悩んでいない:19.4%(97人)
  • 全く悩んでいない:1.2%(6人)

環境問題に「悩んでいる」、「やや悩んでいる」と回答した人が79.4%となり、多くの人が環境問題に悩んでいるという結果になりました。普段の生活で環境問題を実感し、問題を感じている人が多くいることがわかりました。
環境問題に悩んでいるという回答の中で、特に目立った意見は夏の暑さが危険なレベルであることを実感しているというものでした。また、地球温暖化が原因となる異常気象に危機感を感じるという回答も多数ありました。
災害以外にも熱中症に関する報道や、最高気温の高さに関する報道が増えることで、多くの人が地球温暖化をより強く実感していることが考えられます。

解決に向けた取り組み1位は「節電を心がける」


「環境問題の解決に向けて、取り組んでいることをすべて選択してください(複数回答可)」と質問したところ、以下の結果となりました。

・節電を心がける:328人
・食べ残しをしない:296人
・リサイクルを心がける:296人
・ゴミをなるべく出さない:242人
・節水を心がける:238人
・CO2の排出を減らす:174人
・植物を大切にする:154人
・動物を大切にする:134人
・環境に優しい商品を買う:123人
・プラスチックを捨てない:121人

「環境問題の解決に向けた取り組み」についてのアンケート調査では、多くの人が節電を心がけているという結果になりました。節電を意識し、こまめに電源を切る、エアコンの温度設定を緩やかにするなど、節電は多くの人が環境問題解決のために実践しており、簡単にできる取り組みの一つであることがわかります。
次に多かった回答の「食べ残しをしない」は、食品廃棄の際のエネルギー削減になり、温室効果ガスの削減につながるのです。

環境問題への取り組み

環境問題への取り組みについて「上記で選択した項目、もしくはその他の取り組みについて、具体的な方法や取り組みの例を教えてください」と質問したところ、身近なところから始められる様々な回答が集まりました。

<省エネルギーに関する取り組み>

  • できるだけ車には乗らず公共機関を使って移動する。
  • クーラーを使う際は無理のない程度に温度を+ 1℃にするように心がけています。グリーンカーテンも毎年使用しています。
  • こまめな電気の消灯や水道の出しっ放しをしないなど基本的な事を実践しています

<省資源に関する取り組み>

  • ゴミの分別をおろそかにせず、リサイクルできるものは専用の捨て場に持っていく。
  • ゴミを少なくするために、洗って繰り返し使えるものを利用するなど。
  • プラスチック製品は買わずに紙パックを優先したり、リサイクルショップで生活用品を購入しています

<フードロスに関する取り組み>

  • いつまでに食べていつ買うかをしっかり決める。
  • 特に食べ物は、買いすぎや料理の作りすぎによる廃棄をしないように気を付けている。
  • 野菜の切って捨てるような所もなるべく料理に使うようにしています。(ピーマンのタネ、人参は皮ごと)

<その他の取り組み>

  • エシカル商品(※)を買うようにしている。
  • なるべくオーガニックや有機野菜を利用するようにする。
  • 小型のソーラーパネルを購入して、モバイル製品の充電に使用している。
  • 生ゴミは全て、堆肥としてリサイクルしています。また、雨水を貯めて庭の散水に使用しています。
  • エコバッグ、マイボトルを持つ。買いすぎない。食品などは2、3日で消費できるものだけを買う。
  • 生ごみは庭に埋める。 電気はまめに切る。TVは、リモコンでなく主電源を切る。 風呂の残り湯を使う。
  • エコカーを使用する。ゴミと資源の分別。合成洗剤を使用しない。

(※)エシカル商品とは、人、社会、環境、地域の活性などに配慮して生産された製品のことです。

環境問題の解決のために、できることから取り組みを

今回のアンケート調査の結果、多くの人が環境問題に関心を持ち、普段の生活でも環境に配慮した取り組みを行っていることがわかりました。
日常生活の中でも工夫をすることで、省エネや省資源など環境への負担を軽くすることができます。個人での取り組みで得られる効果は小さいものかもしれませんが、ほんの少しのことでも、多くの人が環境に配慮した生活をすることが積み重なれば大きな結果につながるのです。
できることから、環境問題解決を心がけた行動をしてみましょう。

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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