人材育成と経営支援で幸福を追求できる人と企業を育てるエッジコネクションのSDGs

人材育成と経営支援で幸福を追求できる人と企業を育てるエッジコネクションのSDGs

2024.08.09
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東京にある本社をはじめ、宮崎と福岡にも拠点を構える「株式会社エッジコネクション(以下、エッジコネクション)」。各種コンサルティングや人材紹介などで企業を支援する事業を展開する一方、社員のことを第一に考えた取り組みでSDGsにも貢献しています。

今回は代表取締役社長の大村さんに、エッジコネクションの事業内容やSDGsに関する取り組み、今後の展望について伺いました。

創業経緯と事業の特徴

エッジコネクションとはどのような企業なのでしょうか。ここでは、企業の概要や創業経緯、3つのサービスから成り立つ事業内容について伺います。

中間地として福岡に拠点を作った

───本日はよろしくお願いいたします。まずは自己紹介と、事業を始めた経緯について教えてください。

大村さん 株式会社エッジコネクション代表取締役社長の大村と申します。弊社は2003年に学生ベンチャーの形で起業しました。現在のエッジコネクションの形になったのは2007年1月からで、決算期としては今期で19期目に入っています。東京本社約10名、福岡支社約10名、宮崎インサイドセールスセンター約35名の全体で50名強の社員で稼働しており、社員は全員正社員採用です。弊社では「人材育成と経営支援を通して、いかなる環境においても幸福を追求できるヒトと企業を作る。」という経営理念を掲げています。

───宮崎や福岡に拠点を作ったのは、どのような経緯からなのでしょうか。

大村さん 宮崎に拠点を作ったのは2015年です。宮崎が私の出身地であることと、延岡市役所の方から誘致のお話をいただいたことがきっかけとなりました。福岡に拠点を作ったのは、中間地としての役割を持たせるためです。

東京で活躍できそうな宮崎の社員に東京勤務を打診しても、やはり東京での居住経験がないと尻込みしてしまいます。逆のパターンも同様に、東京の社員に宮崎勤務を打診しても、地方在住の経験がないとやはり尻込みしてしまいます。しかし中間地として福岡に拠点があると、一度福岡を挟むことで心理的なハードルを下げることができます。福岡の拠点を2023年に作ったのはそうした理由からです。

3つのサービスから事業が成り立っている

───エッジコネクションの事業は、営業マーケティング関連サービス、人事関連サービス、財務関連サービスの3つから成り立っていると伺っています。まずは営業マーケティング関連サービスについて教えていただけますか。

大村さん 弊社の営業マーケティング関連サービスは、いわゆる営業の上流工程から実行までをワンストップで対応させていただくようなイメージです。具体的には営業戦略の設計から始まり、営業資料の準備のための資料作成サービスや、営業トレーニングのための研修を行っています。そこまで整い、実際に営業するフェーズに入ると、テレマーケティングとしてテレアポ代行を行い、弊社でアポイントを取った案件をクライアントにお渡しさせていただくというのが大まかな流れです。

───本当に営業に必要なことはすべて代行していただけるのですね。人事関連サービスはどのようなものになりますか。

大村さん 人事関連サービスは、営業マーケティング関連サービスの派生で生まれたものです。このサービスには2つの特徴があります。1つが「原料が人である」という弊社サービスの特徴を活用していることです。弊社のサービスは、携わる社員の質がそのままサービス品質になります。そのため、弊社社員のモチベーションが高く、意識高く仕事をすることでサービスの品質がどんどん上がっていく、という状況を維持することにはとても神経を使っています。そういった仕組みづくりが得意であることが弊社の強みの一つです。

もう1つが、人事制度の作り方や、より根幹となる「経営理念の作り方」に対するアドバイスを行うサービスです。営業マーケティングのコンサルを行った結果として売り上げが上がっていくと、その分営業スタッフを採用しなければならない状況になります。そのようなときにサポートをさせていただく人材紹介なども行っています。

───やる気やモチベーションを引き出すための仕組みづくりとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

大村さん 例えば、テレアポをする社員がどれだけ良いアポをいかにたくさん取れるかは、社員一人ひとりのやる気や創意工夫にかかっています。そのため、やる気や創意工夫をいかに引き出せるかがポイントです。がんばってもがんばらなくても同じ給料ではやる気は刺激されないため、がんばりによって給与額が変わる人事制度を作っています。

しかし、それだけではお金偏重な考え方になりかねません。そこで、考え方や価値観といった定性的なところもしっかりブラッシュアップするように、人事レビューを一定の頻度で行います。レビューする人によって言っていることが変わると意味がないため、経営理念に近い考え方になっていくような形で評価シートを作っています。他社にも応用できそうなものに関しては、相談に応じて他社に展開しているという形です。

───がんばっただけ給与額が上がるのはやる気につながりますね。最後に、財務関連サービスに関して教えていただけますか。

大村さん こちらもまた、営業マーケティング関連サービスからの派生になっています。営業などを行う中で、自社のサービスや事業そのものを売却したい、逆に事業そのものを購入したいという話が出てきたことにより始めたサービスです。いわゆるM&Aの仲介や資金調達の支援などを行うサービスとなっています。

多いのは商談数を増やしたいという問い合わせ

───サービスを利用するのは、どのような業種の企業からの、どのようなお問い合わせが多いのでしょうか。

大村さん クライアントの業種にはあまり偏りがなく、さまざまな業界からお問い合わせをいただいています。営業に関しての事例として特に多いのが、商談数を増やしたいというお問い合わせです。商談数が足りない理由としては、単純に人手が足りないだけである場合と、そもそもの戦略が間違っている場合があります。

戦略が間違っている場合であれば、弊社のコンサルタントが「御社の商材サービスであれば、こういった業種に攻めていった方が、求めている企業が多いですよ」という形でアドバイスをさせていただきます。そうした営業戦略の修正案について、クライアントに納得いただけた場合には、その戦略に基づいてこちらで営業の台本やリストを作成し、実際に営業をかけるといった形です。

大手企業からも受注

───具体的にクライアントから受けた案件で、ご紹介いただけるものはありますか?

大村さん 有名なところでいうと、以前パーソルキャリアさんからのご依頼がありました。パーソルキャリアさんは人材関連サービスでいわゆる大手と呼ばれる会社です。しかし電話でアポイントを取るというような業務を行うスタッフの数が足りてないということで、ご依頼をいただきました。

最初はフルタイムの人材1人からご発注いただき、毎月1人をパーソルキャリアさんのコール担当として稼働させていました。その後、パフォーマンスが良いということでお褒めいただき、そこから少しずつ契約人数が増えていったという形です。最終的には、毎月5人がフルタイムでパーソルキャリアさんのために稼働しているという形に移行していきました。

社員を一番に考えたSDGsの取り組み

3つのサービスを軸に、さまざまな企業を支援しているエッジコネクション。SDGsにはどのような形で取り組んでいるのでしょうか。ここでは社員を大切にしたSDGsの取り組みについてお聞きします。

限られた時間で成果を出すのが大切

───ここからは、SDGsに関連するお話を伺っていきます。ワークライフバランスをとても大切にされているそうですが、こういったお考えに至った経緯についてお聞かせください。

大村さん もともと私が勤めていたのは、外資系の大手金融機関です。その会社は大手であったためにコンプライアンスがとても厳しく、月間の残業は絶対に30時間を超えてはならないと決められていました。できる限り早く帰らなければならないという文化であったため、新卒1年目であるにも関わらず、家に着くとまだ18時台のニュースが流れていたのを覚えています。

その後、その感覚が染みついたまま起業したのですが、いろいろとやることが多く17時ちょうどに帰るのが難しくなりました。しかし、長時間働いてみて感じたのは、長時間働いたからといって生産性が上がるわけでもなく、むしろどんどん下がっていくということです。また、長時間勤務を認めている取引先の業績がいいかというと、必ずしもそういうわけではないとも感じていました。

やはり就業時間を明確に区切り、限られた時間の中で求められる成果を出していく癖をつけていかなければなりません。成果が出ないことに対して勤務時間を伸ばして補うことは、創意工夫でもなんでもありません。そうではなく、決められた時間内でどうやって結果を出すかという創意工夫にエネルギーを使う会社にしなければと考え、現在のような意識になっていったという経緯です。

意図せずに女性社員が増えていく環境

───ご自身の経験が元になって、ワークライフバランスを大切にするようになったのですね。エッジコネクションは女性比率がとても高いのですが(※女性社員比率が80%)、これは意図的にそのような比率にされているのでしょうか。

大村さん 意図的というわけでは全くなく、むしろ男性が増えてほしいと思っているくらいです。女性社員の割合が多い理由は2つあります。1つがコールセンターの業務というものは、女性の方が好む傾向にあるということです。女性限定で求人を出しているわけではないのですが、やはり応募してくる方は女性が多いのが現状です。

もう1つは定着に関することです。個人の体感ですが、女性の方がコツコツ仕事を行うタイプの方が多い気がしています。結果、必然的に成果を出すのも女性が多くなり、そのまま定着するのもやはり女性が多くなります。こうした理由から、現在の女性比率になっています。

仕事とプライベートが両立しやすい社風

───有給休暇が取りやすい社風であるとも伺っています。

大村さん 有給休暇の取得は労働者側の権利であるため、会社側が理由についてとやかく口を挟んではいけません。そのため弊社では、お子さんがいる都合で休みをとりたいと申し出があった場合、よほど仕事に穴を開けない限りはそのまま受理しています。そうすることで気軽に休みを申請できますし、他のお子さんがいる社員も気軽に休むことができるようになるという連鎖が生まれるのです。私の肌感覚としては、非常にプライベートとの両立がしやすいという評価を社員からもらえていると感じています。

モチベーションを上げる社内発注制度

───他にも何か、SDGsに関連した特徴的な取り組みなどはありますか?

大村さん SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」に関する取り組みがあります。弊社は、営業が受注したプロジェクトに対して社内各部署が協力して進める「社内発注制度」を採用しています。これは簡単にいうと、担当する仕事内容に応じて売り上げを分配するという仕組みです。仮想の売り上げに対してインセンティブを支給するため、翌月に即還元することができ、社員の収入アップや経済の活性化にもつながる仕組みになっています。

一般的な企業では、営業担当者しかお客様と接しません。すると、内勤の人たちは売上などの数字的目標を追いかけることがないため、モチベーションのキープが難しくなります。しかし、内勤の人たちのがんばりがなければクライアントに十分なサービスは提供できません。

そこで弊社が採用しているのが社内発注制度です。例えば100万円の仕事を営業が取ってきたら、その内半分くらいは内勤の人たち担当の仕事です。ですので、100万円を営業と内勤で50万円ずつ分配し、所定のパーセンテージでボーナスを出すという形にしています。そうすることで、内勤の人たちのモチベーションアップにもつながります。

業務スピードを上げれば多くの仕事を担当できるため、業務効率と業務の正確性を上げることで給料が増えるのです。それを上司の裁量に任せるのではなく、自分たちでどんどん進めて仕事を巻き取る仕組みになっているため、モチベーションアップにとても効果的だと社員からも好評です。

───それだけモチベーションがアップする仕組みがあるのなら、生産性も上がっているのではないですか?

大村さん 10年以上前から行っている制度なのですが、制度を採用する前と比べて3割ほどは生産性が上がっています。

今後の展望と未来

社員のやる気を引き出し、ライフワークバランスも大切にしているエッジコネクションの取り組み。社員のことを大切にする社風もあり、とても働きやすそうな環境だと感じました。では、事業や取り組みの今後については、どのように考えているのでしょうか。ここでは、エッジコネクションの今後の展望について伺います。

社内外からの評価が企業成長につながる

───今後の展望についてお聞かせください。

大村さん 弊社が営業・人事・財務の3つの切り口を掲げているのは、この3つのサポートをしっかりすることで、起業した方や事業責任者の方が自分の事業に集中できるようになるからです。事業以外の部分は、全て弊社に任せていただけます。ですので「エッジコネクションという会社を頼れば、事業のブラッシュアップや成長に集中できる」というような評判がもっと世の中に広まってほしいです。

そして社員に対しては、可能な限り残業をなくし、かつがんばったらがんばった分だけ給料が上がる仕組みを維持することでやりがいを持って働いてもらいたいと考えています。そうすることで、外からは頼りになる会社、社内の社員からはやりがいがあって、がんばっただけ給料が上がる会社という両輪が回り、企業成長につながると考えています。

やりがいに溢れた企業を広めていきたい

───最後に、読者のみなさんへのメッセージをお願いします。

大村さん 弊社のサービスは、社員一人ひとりのモチベーションや創意工夫がサービス力に直結するため、やりがいを追求するような文化が生まれて現在に至っています。また、ワークライフバランスを重視しプライベートを充実させることも、やりがいにつながると考えています。

ですので、そのような環境を求めている方はぜひ弊社の会社説明会などにご参加いただきたいです。また、同じような会社を作りたいという経営者の方がもしいらっしゃれば、ぜひご相談ください。コンサルティングもさせていただきますし、一緒に弊社のような社風を少しずつ広めることができたらと思っています。

───本日は貴重なお話をありがとうございました。

企業や社員が幸せになる未来へ

エッジコネクションの事業や取り組みは、企業を助け、社員を幸せにする素晴らしいものでした。特に社員のやる気につながる取り組みやライフワークバランスを大切にする取り組みは、参考になる企業も多いのではないでしょうか。今後もきっと多くの企業を支援し、社員の笑顔を作っていくであろうエッジコネクションの今後に注目ですね。

エッジコネクションの事業や取り組みがもっと知りたいという方は、ぜひホームページをご覧になってみてください。

▼エッジコネクションのホームページはこちら
株式会社エッジコネクション|営業・人事・財務課題 伴走型支援企業

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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