株式会社HashupのSDGsは授業評価サイトで教育の質を高めること

株式会社HashupのSDGsは授業評価サイトで教育の質を高めること

2023.10.16(最終更新日:2023.11.13)
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大学生をターゲットにした事業を行っている「株式会社Hashup(以下、Hashup)」。その事業はSDGsの目標にも関わっています。今回は代表取締役の神野さんに、Hashupの概要や起業の経緯、主な事業の1つである「楽単らくだ」や今後の展望をお聞きしました。

学生ベンチャーとして起業し、つながりを大切にしている

SDGsにも関わる事業を展開しているHashupですが、具体的にはどのような企業なのでしょうか。ここでは、神野さんの自己紹介と、Hashupの概要、起業のきっかけや企業名に込められた想いをお聞きします。

Hashup代表を務めながら大学院生や非常勤講師としての顔も

───本日はよろしくお願いします。まずは神野さんの自己紹介と、Hashupの企業概要を教えてください。

神野さん Hashup代表取締役CEOの神野と申します。
Hashupの代表を務めるかたわら、名古屋大学大学院の情報学研究科博士課程に在籍している学生でもあり、また、大同大学ではプログラミングなどを教える非常勤講師も務めています。
ちなみに「神野悦太郎」で検索していただけるとWikipediaが出てくるのですが、これは本物のWikipediaではなく私が自分で作ったものになります。私の夢の1つに、「将来Wikipediaに載るような人になりたい」ということがありましたので、それなら自分で作ってしまおうということで作ったものです。

名古屋大学に所属している現役の大学院生でもあるということから、弊社は名古屋大学発の学生ベンチャーに認定されています。2019年に、名古屋大学博士課程出身の共同創業者である小野瀬と2人で創業し、現在では名古屋大学情報系の学部生・大学院生のインターン生も多数在籍している、情報系の会社です。

リーディングプログラムの先輩の影響もあり企業に至った

───起業を決めたきっかけは、どのようなものだったのですか?

神野さん 文部科学省のリーディングプログラムという、データサイエンスをメインに学ぶプログラムがあります。そこで私は自分たちでプロジェクトを考えて実行していくというプロジェクトワークを複数行っていました。リーディングプログラムの先輩には起業している方が多く、その先輩方の影響もあり企業を決めました。一緒に起業した小野瀬も、同じくこのプログラムに所属している1つ歳上の先輩で、一緒にプロジェクトワークを行っていた履修生です。

ハッシュタグを企業名の由来としてつながりを大切にしている

───Hashupという企業名には、どのような想いが込められているのでしょうか。

神野さん 弊社はいろいろな企業とのつながりを持ち、学生をはじめとしたさまざまな人やコミュニティと関わっていくことを目指しています。Hashupという企業名は、いろいろなつながりを作っていくものであるハッシュタグを由来としたものです。
私たちはつながりをモットーとして大事にしており、つながることの価値を上げていきたいという想いで事業を行っています。

楽単らくだで大学生の授業へ貢献している

つながりを大切にした事業を行っているHashupですが、事業の1つとして「楽単らくだ」という斬新で特徴的なサイトの運営を行っています。ここでは、楽単らくだの概要や課題、やりがいを感じるポイント、事業とSDGsの関わりをお聞きします。

好評を博している「楽単らくだ」は大学生向けの授業評価サイト

───「楽単らくだ」というサービスについて詳しく教えていただけますか?

神野さん 楽単らくだは、「大学生による授業評価をオープンに」をモットーとした、大学生向けの授業評価サイトです。
皆さんもサービスや商品など、選択肢が多いものを利用したり購入したりするときには、レビューサイトを見られると思います。飲食店を選ぶときにはこのサイト、美容院を選ぶならこのサイト、などあるのではないでしょうか。選択肢があるものには必ずこうしたレビューサイトが存在しています。

大学の授業についても同じことが言えます。私の在籍している名古屋大学などは特に選択できる授業が多いので、授業のレビューサイトというもののニーズは高いです。楽単らくだは、授業評価のミシュランガイドとも言える立ち位置のサイトになっています。

───楽単らくだはどのくらいの数のユーザーに利用されているのですか?

神野さん 楽単らくだの名古屋大学版は非常に多くの学生に使われていて、多い月では1万人以上のアクティブユーザーがおり、レビュー数は現在1万2000件を超えています。アンケート調査の結果によると、現役名大生の87%以上が利用していることもわかっています。
楽単らくだは誰でも見ることができ、授業名で検索すると出席や採点、単位、内容といった項目の評価と、それぞれのレビューに対してのコメントが書き込めるようになっているサイトです。

───名大生の87%というのはかなり高い数字ですね。運営はどのように成り立っているのですか?

神野さん 例えば、名古屋大学版の楽単らくだは名古屋大学の学生しか見に来ませんので、それだけターゲティングに優れたサイトです。名古屋大学の学生だけが集まるサイトは他にはないというほどターゲティングに優れています。ですので、名古屋大学の学生にアプローチしたい企業のバナー広告をサイトに貼り、広告掲載料をいただくという形でビジネスとして成り立っています。
広告を掲載している企業は、名大生を採用したい企業、名大生にサービスを認知させたい企業などさまざまです。

新しい機能を追加することでサイトの可能性を広げる

───楽単らくだに新しい機能が追加されたと伺っています。どのような機能なのでしょうか?

神野さん 楽単らくだにユーザーアカウント機能を搭載し、個人それぞれがユーザーとして登録できるようになりました。ありがたいことに、搭載初日に500人、搭載からおよそ1週間で1700人ものユーザーに登録していただいています。今後は登録ユーザー向けに、授業のランキング機能などの限定機能を公開していく予定です。
また、ユーザーには学部も入力してもらっていますので、学部別のターゲティング広告を表示させることなどもできるようになります。すでに名大生へのターゲティングはとても強いのですが、学部別という要素が加わることはさらなる強みになっていくと思います。

新規ユーザー獲得に向けてコミュニティとのつながりを考えている

───楽単らくだの運営に関して、どのような課題があるとお考えですか?

神野さん 楽単らくだのようなレビューサイトというのは、多くの選択肢があって初めてニーズが出てくるものです。名古屋大学は本当に選択肢が多いのでかなり高いニーズがある大学ですが、類似のサービスが存在する大学も多い一方で全く使われていない大学もあります。
そこに私たちも進出していきたいと考えているのですが、ゼロからユーザーを獲得していかなければいけないことは課題の1つです。そこで、ユーザーアカウント機能を他の大学の部活やサークルなどのコミュニティと紐付けることによって、ユーザーを獲得していきたいと考えています。楽単らくだは現在愛知県内の4つの大学で運用しているのですが、名古屋大学での利用が圧倒的であるというのが現状です。

やりがいは多くの人の役に立っているという実感

───楽単らくだを運営していく中で、やりがいを感じるのはどのようなことですか?

神野さん やはり、こうしてユーザーがたくさん集まるサイトを運営することはとてもワクワクしますし、やりがいにもつながっています。
名大生の87%が使っているとお伝えしましたが、例えば名古屋大学に近い本山の居酒屋などでは、名大生のアルバイトに楽単らくだのことを尋ねるとほとんどの人が知っていてくれて、「いつも使っています」と言ってくださります。多くの人の役に立っているサービスを私たちが運営できているという点も、とてもやりがいを感じるポイントです。
X(旧Twitter)などのSNSでも、楽単らくだが役に立っているという発信を見ることがあり、とても励みになっています。

情報技術の高さを活かしたさまざまな受託開発も行っている

───楽単らくだ以外には、どのような事業を行っていますか?

神野さん 情報技術に優れたメンバーが揃っていますので、データを活用したい企業・大学のAIやDX導入の支援を行っています。こちらは受託開発という形で、レコメンド(ECサイトなどのおすすめ機能)や自然言語処理(人の言葉をコンピューターに処理させる技術)、ChatGPT関係など、かなり幅広く事業を展開しています。

楽単らくだはSDGsの目標4に関わっている

───Hashupの事業は、SDGsのどの目標に関連していますか?

神野さん 楽単らくだを通じて、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」に関連しています。

今まで一般的に大学の授業の内容などは、先輩から後輩へ部活やサークルなどのコミュニティを通じて伝えられることが多かったです。しかしコロナ禍で部活やサークルの活動が難しくなったこともあり、コロナ以降、オンラインで公開されている楽単らくだのアクセス数が増加しています。
オンライン上で誰でも教育に関する情報が見られる、教育に対する情報格差をなくすという形でSDGsに関わっています。

楽単らくだで授業の質の向上にも寄与

───現代社会では情報は本当に大切なものですし、教育にも同じことが言えますよね。

神野さん 少し前にSNSで話題になったのですが、大学の先生が楽単らくだを使って、オンラインで自分の授業を紹介しているということがありました。先生も楽単らくだを見てくださっているということは、授業の質の向上にも寄与していると考えています。
私も大学で非常勤講師をしていますが、自分の授業が学生からどう思われているのかを知ることは、より良い授業を作っていくためにとても有用な情報です。

事業を通じて地域への貢献や企業の問題解決を目指す

楽単らくだの運営がSDGsにも関わっているHashupですが、今後についてはどのように考えているのでしょうか。ここでは、今後の展望や行っていきたい取り組みについてお聞きします。

地域や授業へのさらなる貢献を考えている

───今後の展望についてお聞かせください。

神野さん これだけ多くの学生ユーザーを抱えていますので、授業評価以外にも地域の飲食店の情報を載せるなど、地域や大学に貢献できるサイト、もっと皆さんに気軽に使っていただけるサイトへの展開も行っていきたいです。
また、全ての人がレビューを投稿するというわけではないので、SNSでよくある「いいね」のような機能や、レビューに対するコメント機能などの搭載も検討しています。

楽単らくだに関して以外では、名大生を採用したい企業からお声がけいただくことが多いので、就活イベントのような形でオンラインではなくオフラインのイベントも行っていきたいです。

───地域にも貢献できるようになれば、さらに可能性が広がっていきそうですね。他にも行っていきたい取り組みはありますか?

神野さん 先生方が授業で使用するサービスの中に、オンライン授業で出した質問の中から生徒が聞きたいものに対して「いいね」をし、先生が順番に答えるために「いいね」数順に並べ替えるというサービスがあります。そういった授業の助けになるサービスと、大学の学生が数多く集まっている私たちのサービスというのはとても相性が良いので、ただの授業評価だけではなく、もっと授業の質の向上にも貢献できるサイトに発展させていきたいと考えています。

多くの企業や人と共に地域にも貢献する取り組みを行っていきたい

───最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

神野さん この記事をご覧になることで、私たちの取り組みに興味を持っていただけたらとても嬉しいです。
楽単らくだ以外にも幅広く受託案件を行っていますので、気になることがございましたら、どんなことでもお声掛けいただけたらと思います。企業様を始め、さまざまな団体や人とつながり、人や地域にも貢献できる取り組みを一緒に行っていきたいです。

また、地下鉄の名古屋大学駅から地上に上がっていく途中の階段の壁の両側に、名大生をターゲットとした広告が並んでいます。こうした広告を出している企業やサービスと、弊社のサービスは相性抜群だと思っています。
楽単らくだは開くたびに広告が表示され、テレビCMのサブリミナル効果のようなものもあります。名大生をターゲットとして集客を考えている企業様は、ぜひお声がけください。

───本日は貴重なお話をありがとうございました。

人や地域とつながる取り組みに今後も注目

大学生向けの授業評価サイトというユニークな事業を行っているHashupですが、人や地域、企業に貢献する取り組みは非常に興味深いものでした。さまざまな分野での貢献が期待される活動にこれからも注目していきたいと思います。

Hashupの事業や楽単らくだが気になった人は、1度ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。

▼Hashupのホームページはこちら
株式会社ハッシュアップ- 「何からDXしたらいいか分からない」レベルから、AI開発まで幅広く受託開発やコンサルティングを行なっています。

▼楽単らくだのホームページはこちら
楽単らくだ

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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