【2023最新】夏の電気代に関するアンケート調査|おすすめの節電グッズも紹介

【2023最新】夏の電気代に関するアンケート調査|おすすめの節電グッズも紹介

2023.07.26(最終更新日:2023.07.26)
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SDGsの目標7に「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」があります。
目標7のポイントは2点です。

  • すべての人が低価格で良質なエネルギーを使える
  • 環境負荷の少ないクリーンな再生可能エネルギーを増やす

昨今では、燃料価格の高騰を理由に、電力会社各社の値上げが相次いで行われています。ニュースでも連日報道されるため、多くの人が節電の必要性を強く感じているのではないでしょうか。
今回は、特に注目が高い夏の電気代に関する意識調査を行いました。SDGsの目標7を念頭に置きながら見ていきましょう。

【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査日:2023年7月10日
調査主体:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性307人/男性186人/その他7人)

【調査結果データのご利用について】
本記事の調査結果につきましては、出典元(当記事のURL)を明記していただければご利用いただけます。
出典元の記載方法については「調査結果データのご利用に関するお問い合わせ」にてご確認ください。

夏の電気代が高くなる理由は「エアコン使用」に集中

今回は男女500人を対象にアンケート調査を行いました。
性別、年代の内訳は以下の通りです。
それでは、「夏の電気代は高い」と感じている人がどれだけいるのか見ていきましょう。

回答者の属性

今回は全国の男女500人を対象にアンケート調査を実施しました。性別と年代は以下の通りです。

【性別】
男性:37.2%(186人)
女性:61.4%(307人)
その他/回答しない:1.4%(7人)

【年代】
10代:1%(3人)
20代:15%(75人)
30代:35%(177人)
40代:32%(158人)
50代:13%(66人)
60代以上:4%(21人)

夏の電気代を高いと感じない人はほぼいない

まず、「夏の電気代は、ほかの季節と比べて高いと感じますか?(複数選択可)」という質問を行いました。回答は以下の通りです。

  • 春より高い:404人
  • 秋より高い:290人
  • 冬より高い:107人
  • 高いと感じることはない:35人

電気代が高いと感じるのは、やはり夏場と冬場に集中している結果になりました。ほとんどの人が夏場の電気代を気にしていると言えるでしょう。

電気代が高くなる理由1位は「エアコンの使用」


「夏の電気代が高くなる理由は何ですか?(複数選択可)」という質問に対する回答は以下の通りです。

  • エアコンの使用:440人
  • 扇風機やサーキュレーターの使用:151人
  • 冷蔵庫と外気との温度差:95人
  • 子どもが夏休みのため、家庭内の電力使用量が増える:88人
  • 在宅勤務の増加:21人
  • 新しい家電製品の購入:5人

「エアコンの使用」と回答した人が半数以上でした。続いて、扇風機やサーキュレーターの使用を挙げている人が151人という結果です。この二項目だけで74%を占めているので、空調関係で電気代が高くなるという人がいかに多いかが分かりますね。

節電は意識していても捉え方は様々

次に、節電の意識に関する実態調査を行いました。節電を意識しているかどうかはもとより、「節電を何のために行っているか」という点も合わせて回答してもらっています。

9割以上の人が節電を意識している


夏場であるかどうかに関わらず、「日頃から節電を意識していますか?」というアンケートを行いました。結果は以下の通りです。

  • 常に意識している:50.8%(254人)
  • 時々意識している:44.6%(223人)
  • 意識していない:4.6%(23人)

東日本大震災以降、電力供給のひっ迫により節電の呼びかけが盛んに行われるようになったこともあってか、ほとんどの人が節電の意識を多かれ少なかれ持っているようです。

節電を環境・エネルギー問題に結び付けられる人はまだまだ少ない


「節電を常に意識している」「節電を時々意識している」と回答した477人に「節電を意識する理由」を質問しました。多いものから順に、以下の通りとなっています。

  • 電気代の節約:431人
  • 電気を無駄に使うともったいない:188人
  • 気候変動、地球温暖化を防ぐ:57人
  • エネルギーの枯渇を防ぐ:24人

「電気代の節約」が431件となり、90%以上の人が票を入れた形になりました。
次いで「電気を無駄に使うともったいない」という結果です。
「気候変動、地球温暖化を防ぐ」や「エネルギーの枯渇を防ぐ」の得票数は低い結果になりました。節電を環境問題やエネルギー問題と結び付けて考えている人は、まだまだ少数だと言えそうです。

夏の節電は「エアコン対策」、それ以外の季節は「こまめに電源を切る」

それでは、節電のために実際にどのようなことを実践しているのかを見ていきましょう。「季節を問わず実践している節電」、「夏ならではの節電について実践しているもの」をそれぞれ聞きました。

夏以外の節電は「こまめに電源を切る」が最多


季節を問わず実践している節電(複数選択可)は以下のようになりました。

  1. こまめに電源を切る:376人
  2. LED電球など、電力消費が少ない電球に変える:199人
  3. コンセントを抜き、待機電力を削減する:183人
  4. エアコンのフィルターを定期的に掃除する:182人
  5. 冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない:132人
  6. 早寝早起きを心がけ、夜の電力使用を減らす:54人


「使わない時は切る」という当然のことをしっかり行うという回答が、最も多い結果となりました。「LED電球など、電力消費が少ない電球に変える」がそれに続いています。センサーライトにすれば切り忘れも防げるので、取り入れている家庭も多いのではないでしょうか。
「コンセント抜く」というところまでは中々できないイメージがありますが、三番目に多い183人という結果でした。
「エアコンのフィルターを定期的に掃除する」、「冷蔵庫の消費電力を抑える」というところまでいくと、意識的に節電をしている印象が強まりますね。電力使用が多くなる夜の節電のために「早寝早起きをする」という回答もありました。

夏は節電しながらどうやって涼を取るかが大事


夏ならではの節電実践方法(複数選択可)については以下の結果となりました。

  1. 扇風機やサーキュレーターを使い、冷気を循環させる:257人
  2. エアコン温度設定28度をなるべく心がける:240人
  3. 日差しが明るいため、日中は照明の使用を控える:238人
  4. 日光が強い日はカーテンを閉め、エアコンの効率を高める:174人
  5. 冷蔵庫の扉を開ける時間を減らす:157人
  6. 「すだれ」「よしず」「グリーンカーテン」などで日差しを和らげる:109人
  7. 日差しが明るいため、テレビ・パソコンの画面の明るさを下げる:40人
  8. 電力需要が高まる時間帯を避けて電気を使用する:36人


最も多かったのは、エアコンの効きを良くするために「扇風機やサーキュレーターを使い、冷気を循環させる」というものでした。2位の「エアコン温度設定28度をなるべく心がける」もほぼ同数という結果。どちらも行っている人が多いと想像できますね。
夏場は、エアコンに関する対策と日差し対策をしている人が多いことが分かります。

節電を意識しない理由1位は「電気の使用を控えると身体に悪い」


「節電を意識していない」と回答した23人に、意識しない理由を尋ねました。
結果は以下の通りです。

  • 電気の使用を控えると身体に悪い:10人
  • 節約できる部分がない:7人
  • 意識しなくても電気を無駄に使うことがない:5人
  • 節電したいが、意識することをいつも忘れる:2人
  • 節電は意味がない:2人

エアコンのスイッチを入れなかったことで熱中症になるケースもあり、考え方は様々なようです。
日頃から節制が身についている人は、意識しなくてもエコな習慣となっているのかもしれません。

おすすめの省エネ・節電方法、節電グッズ

上位に入った節電方法以外にも、数多くの省エネ・節電方法の回答がありました。その中から、複数あった回答を中心にいくつか抜粋してご紹介します。

意外と知らない方法も?おすすめの省エネ・節電方法

おすすめの省エネ・節電方法について回答を募ったところ、多くの意見が集まりました。定番のものもありますが、意外と知らない方法もあるのではないでしょうか。

【エアコンのこまめなON/OFFはむしろ逆効果】

  • エアコンは30分以内の外出なら消さない
  • エアコンはつけたり消したりし過ぎない
  • エアコンをしばらくつけっぱなしにする

【エアコンの室外機の日除け】

  • エアコンの室外機に直射日光が当たらないようにする。
  • エアコンの室外機に日除けカバーをつける

【お風呂の節電】

  • お風呂の温度設定を下げる
  • お風呂は短時間のシャワーで済ませる(湯船なし)

【テレビの節電】

  • テレビではなく、スマホで映像を見る。
  • テレビの音量を下げる
  • テレビの電源をこまめに消すこと。日中は、公園や図書館などになるべく行くこと。
  • テレビを見ないで、ラジオを聞く。

【一箇所に集まって過ごす】

  • みんなが集まるリビングのみエアコンをかける。
  • 一部屋にみんなで集まる
  • 家族が出来るだけ同じ部屋で過ごすようにしています。

【家電を買い換える】

  • 旧型の家電が自宅には結構ありました。電化製品を店に見に行った際、省エネ節電タイプの物が数多くありまして家にある家電の見直しの参考になりました。
  • 古い家電は買い換える。
  • 省エネ家電に買い換える

【保温機能はなるべく使わない】

  • 保温系のジャーは電力消費が激しいため、保温ポットは使用しないです。
  • お湯を使うのは麦茶を作る時くらいなので、基本はポットの電源はぬいている。
  • 炊飯器の保温はしないで1回ずつ食べきる
  • 炊飯器やお風呂の保温は切る。

【冷蔵庫の節電】

  • 冷蔵庫にビニールシートを設置し、冷気を逃さない
  • 冷蔵庫の風量を弱にする

これで夏を乗り切る!おすすめの省エネ、節電グッズ

省エネ家電・節電グッズは家電量販店に置いてある本格的なものから、100円ショップやホームセンター、雑貨店などで買える手軽なものまで数多くあります。
おすすめの省エネ、節電グッズを教えてもらったところ、様々な回答がありました。

【節電モードがついた家電】

  • 節電タップ、ボタン1つで省エネにつながります
  • 消費電力の低さを最優先して電気製品を選ぶ
  • シャワーヘッドを、節電できる器具に取り替える

【遮光・遮熱グッズ】

  • 直射日光が入る部屋の窓に遮熱フィルムを貼っている
  • 全室とも家の障子は全て断熱省エネタイプを使用しています
  • 遮光ネット、遮光カーテン
  • 遮光カーテンを使用すると、外気から受ける熱を遮断でき、部屋の温度上昇を抑えられる

【ソーラー式家電】

  • USB式の携帯用ソーラーパネル
  • LEDソーラーライト
  • ソーラーパネルとポータブルバッテリー
  • ソーラーパネルと蓄電池
  • 小型ソーラーパネル、蓄電池(夜間電力充電、昼間太陽光利用充電)

【衣服】

  • 空調服を屋内で着る
  • エアリズム系の服を着て、体感温度を下げる

【冷感グッズ】

  • 冷感スプレー、冷たいタオル
  • 冷却敷きパット、冷えピタ
  • ハンディーファン

【快眠グッズ】

  • 氷枕
  • 冷感タオルケット
  • 冷寒枕、冷寒マット

SDGs目標の達成に向けて一人ひとりが節電の心がけを

電気料金の値上がりも由々しき問題ですが、SDGsが徐々に浸透してきて世界的な取り組みが進んできたことも節電意識の高まりを後押していると言えるでしょう。
国や企業の規模ではもちろん様々な取り組みが行われていますが、個人のレベルにおいても問題意識を持って節電を実践している人はたくさんいると思います。
一人ひとりの行動は小規模なものかもしれませんが、多くの人が意識して実践することで大きな一歩になります。まずはできることから積極的に行っていきましょう。

この記事の執筆者
EARTH NOTE編集部
SDGs情報メディア
「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」がコンセプトのWEBメディア。SDGsの基礎知識や最新情報、達成に取り組む企業・自治体・学校へのインタビューをお伝えし、私たちにできることを紹介します。
身近なアイデアを循環させて、地球の未来をつなげていきましょう。皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。
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