ゴミ削減!SDGs達成のために家庭で簡単にできること

ゴミ削減!SDGs達成のために家庭で簡単にできること

2023.05.15(最終更新日:2023.09.14)
この記事のタイトルとURLをコピー

テレビや新聞で目にするようになったSDGsとは、社会にあるさまざまな問題に対し、国連で可決された17の目標を2030年までに達成することを目指す取り組みです。本記事ではSDGsの目標のひとつ「つくる責任、つかう責任」について考えていきます。

つくる責任、つかう責任」として、世界中で話題になっているのがゴミの問題です。日本でもゴミの削減に向け、国や企業がさまざまな取り組みを行っています。本記事では、普段の生活の中でゴミの削減に気を付けている執筆者の吉岡が、家庭でも簡単に取り組めることをご紹介します。
できることからSDGsに取り組みましょう!

SDGsのひとつ「つくる責任、つかう責任」について考える

SDGs目標のひとつに掲げられている「つくる責任、つかう責任」とは、持続可能な生産と消費のバランスを形成することを示した目標です。資源は無限にあるものではなく、現在のペースで資源を使い続けると、天然ガスは約49年後、石炭は約54年後には枯渇してしまうと考えられています。
限りある資源を守っていくために、一人一人が環境に配慮して生活していくことが大切です。

出典:エネ百科キミと、未来と 第1章 世界および日本のエネルギー情勢

環境に配慮した生活を考えましょう

私たちの周りではさまざまな製品が作られ、多くのもので溢れています。しかし、大勢の人がたくさんものを手に入れようとすると、必要となる資源が足りなくなります。

資源の確保のために森林伐採が行われ、大量の物を輸送するために多くの燃料が必要になります。

身近なスーパーなどでも地産池消の商品を購入することや環境へ配慮した生産方法で作られた商品を選ぶことが、環境を守ることや、輸送などに必要な燃料の使用を減らすことにつながります。

再資源化できるものは大事な資源

新しく製品をつくるためには、多くの資源が必要になります。しかし、さまざまな資源もこのままではあと何年で枯渇するという試算が出ています。

そこで、これまでゴミとなっていたものを再資源化することが、SDGsが掲げる「持続可能な社会」を実現するための重要な課題です。再資源化できるものを資源として再利用することは、ゴミの削減になり、未来の資源確保にもつながるのです。

家庭ゴミを減らすために今すぐにできること


お店やネット上で欲しいものを簡単に購入できますが、家庭から出るゴミを少しでも減らすために、実際に私が取り組んでいることをご紹介します。

買い物の際、いつもと同じ商品を選ぶのではなく、省資源化された商品を選ぶように意識するだけで変えられることや、買う必要があるかをもう一度考えるなど、簡単に今すぐできることです。

不要なものは買わない

コンビニやスーパーに行くと、食べきれない量の買い物をしたり、なんとなく安いからと購入したり、不要な買い物をすることはありませんか?
本当に必要かを考え、適量を購入することで食品ロスやムダな買い物を減らすことができます。

簡易包装のものを選ぶ

プレゼントとしてラッピングをすることはありますが、自宅用、自分用に購入する際は簡易包装を心がけましょう。また、多くの人が利用しているネットショッピングですが、出品者の評価につながることから過剰包装になりがちです。壊れ物でなければ簡易包装での発送を依頼して、ゴミの削減につなげましょう。

レンタルできるものは買わない

最近は、様々なものがレンタルできるようになりました。カーシェアリングやレンタサイクルといったものも増えてきています。ひとつのものを多くの人とシェアすることで、余計なものを減らすことができます。
たまにしか使用しない旅行用品などの使用頻度が低いものや、子供用品など使用期間が限られているものはレンタルすることも検討してみましょう。レンタルすることによって、購入するより出費も抑えられます。

家庭ゴミの3R+R(リデュース、リユース、リサイクル、リニューアブル)

資源をムダにしないためには、ゴミとなるものを減らすこと、ゴミとして出るものをできるだけ再資源化させることが重要です。ゴミを削減するために大事な、3R+Rとして、実際に私が普段から取り組んでいることをご紹介します。

誰でも簡単に取り組めることばかりです。無理なく、できることから普段の生活に取り入れてみてください。

出典:小冊子『3Rまなびあいブック(大人向け)』全体版 (env.go.jp)

リデュースして長く使う、もう一度使う


リデュースとは「ゴミを減らすこと」です。買い物の際にゴミとなるものが少ない製品を選ぶことや、耐久年数が長い製品を選ぶことなど、ものを大切に長く使うことでゴミの削減につながります。また、食品についても食べきれる量を考えて購入し、食品ロスを抑えることも大切です。

<簡単に取り組めるリデュース>
1.マイバッグを使う
買い物袋としてビニール袋を使用する方は減りましたが、ゴミ袋としてビニール袋を使用していることがあるでしょう。ビニール袋が汚れていなければ中身のみを捨て、ビニール袋はそのまま再利用しましょう。また、ゴミ箱に直接自治体のゴミ袋をセットするだけでもビニール袋の使用枚数を少なくできます。

2.乾電池ではなく充電式の電池を使用する
電池も充電式の電池を使用することで、ゴミの削減になります。

3.食品は食べきれる量を買う
多く入っているものは安く買えることが多いですが、食べきれずに余ってしまうこともあります。しっかりと必要な量を考えて購入し、賞味期限が切れたり、痛んだりして食べられずに廃棄することを減らしましょう。

4.トレーレスの商品を選ぶ
一部のお店では、トレーレスの商品を購入できるようになりました。お肉などのチルド品でも、すぐに持ち帰るのであれば、トレーレスの商品でもまったく問題ありません。

5.ペーパーレスのものを選ぶ
WEB上で書籍や説明書が読めるものや、従来のものより紙の使用量を削減した商品が増えてきました。買い物の際に、省資源化した商品を選ぶことで、紙資源の削減につながります。いつもと同じ商品を無意識に選ぶのではなく、環境に配慮された商品を検討しましょう。

6.子供のおもちゃにペットボトルなどを使う
どんどん増えてしまう子供のおもちゃも家にあるもので代用しましょう。せっかく買ったおもちゃでも、すぐに飽きてしまうことがあります。
ペットボトルや空き箱などで簡単に作れるおもちゃも多く、子供が飽きた時でも簡単に資源としてリサイクルすることができます。

リユースして最後までムダなく使う


リユースとは「そのままの形で繰り返し再利用すること」です。シャンプーや洗剤などは詰め替え用を購入し、空の容器を再利用することや、割りばしではなく再利用できるお箸やマイボトルの利用もリユースです。

また、リサイクル店やフリーマーケットの利用、不要になったものをネット上で販売、購入することもリユースになります。

<簡単に取り組めるリユース>
1.マイボトルの利用
保温性を気にしなければ、マイボトルは100円でも購入できるものがあります。ストローも繰り返し使えるものが多く販売されており、ほぼ毎日飲料を購入するという方は、マイボトルを持ち込むことで割引のサービスを受けられたり、自宅の飲料をマイボトルに入れたりすることで、節約にもつながるでしょう。
まだ使ったことがないという方はさまざまなボトルが販売されているので、自分に合ったマイボトルを検討しましょう。

2.リサイクル店の利用
中古品に抵抗がある方でも、リサイクル店で販売されている家電や洋服、書籍の中には、仕様の変更などで未使用のものが安く販売されていることがあります。また、使用期間が限られている子供用品などは、新品同様にきれいなものが安く販売されていることがあるので、購入の際にはリサイクル店の利用もおすすめです。

3.詰め替え用を買う
シャンプーやハンドソープ、調味料などは空の容器に詰め替えるタイプを選ぶことでゴミを少なくできます。

4.フリーマーケットの利用
自宅で使用しなくなったものでも、使用可能な状態であれば、フリーマーケットなどを利用しましょう。
最近では、ネット上で不要になったものを売買する人が増えてきています。売買も簡単に行えるので、捨てるにはもったいないというものであれば、ネット上で販売してみるのもおすすめです。

リサイクルできるものは大事な資源


リサイクルとは「ゴミを資源の状態に戻し、再利用すること」です。今までゴミとして捨てていたものも、リサイクル可能なものであれば資源としてリサイクルしましょう。

<簡単に取り組めるリサイクル>
1.古紙、ダンボールのリサイクル
チラシや雑誌、ダンボールも簡単にリサイクルできます。地域での廃品回収や、古紙、ダンボールの回収施設、公民館や区役所などでも回収しているところがありますので、近所の回収施設の場所を探してみましょう。

2.ペットボトル、食品トレー、飲料パック、缶、瓶などのリサイクル
スーパーやお店などで多く見かける資源の回収ボックスは、簡単に取り組めるリサイクルです。買い物に行くついでにペットボトルや食品トレーを回収ボックスに持って行けば、自宅でのゴミを減らすことができます。
買い物で使うお店の資源回収ボックスで、どのようなものを回収しているか確認してみましょう。

3.洋服のリサイクル
不要になった衣類を、リサイクルするために回収する会社も増えてきました。キャンペーンなどで、不要になった衣類をお店に持って行くとクーポンがもらえることもあります。洋服をただ捨てるのではなく、リサイクルできるものであるかを確認しましょう。

4.リサイクル製品を選ぶ
商品を選ぶ際に、リサイクルされたものを選ぶことも資源を守ることにつながります。購入の際には、リサイクル素材で作られた商品であるかをチェックしてみましょう。

リニューアブル製品を選ぶ


リニューアブルとは「再生可能な資源に変えること」です。レジ袋に植物由来の原料を使用していることが書かれているのを見かけるようになりました。これらも、リニューアブル製品として増えているものです。

プラスチックのスプーンなども有料化が進み、不便を感じる方もいると思います。しかし、不要なプラスチックの使用を減らしていくことが、将来の資源を守ることにつながります。

植物由来の材料で作られた製品を選ぶことで石油の使用を抑え、CO2の排出量を減らすことができます。買い物をする際には、それらの製品がどのような資源を使用しているのかを考えて選ぶことも大切です。

できることからSDGsに取り組みましょう!

SDGsは誰でも簡単に取り組める活動です。ひとりひとりが少し意識を変えることで、資源を守ることにつながります。今までゴミとしていたものが資源となり、買い物のついでにペットボトルやトレーなどを回収ボックスに入れるだけで家庭からのゴミを削減し、再資源化できるのです。

また、環境負荷を低減する方法で生産された製品も、記載された「環境ラベル」で知ることができます。多くの企業が「つくる責任」として様々な取り組みをしています。消費者は「つかう責任」を考えて生活していくことで、これからの環境を守ることにつながります。

無理なく続けられる方法で、ゴミの削減に取り組んでみましょう。

この記事の執筆者
吉岡美穂
スポーツと動物が大好きな2児の母。リサイクル企業を経て、環境の大切さを子供たちに伝えようと買った絵本は「世界一貧しい大統領のスピーチ」です。
この記事のタイトルとURLをコピー
関連するSDGs
pagetop