業務用スチールラックのおすすめと選び方|倉庫・工場・オフィス・店舗での使い方別に解説

業務用スチールラックは、オフィスや倉庫、工場などで使用される収納棚です。選ぶ際には、使用するシーンや収納物の量・重さを確認することが大切です。
この記事では、使用場所や作業内容に適した製品を選びやすくするために、業務用スチールラックのメリットや選び方、おすすめの製品について解説しています。
業務用スチールラックとは?選ぶべき理由も解説
業務用スチールラックは、オフィスや倉庫、工場などでの使用を想定して設計された収納棚です。
家庭用スチールラックと比べて、耐荷重や耐久性に優れ、業務環境での長期使用に適しています。
使用するシーンや収納物の量・重さなどを考慮して、どちらにするかを選ぶことが大切です。
ここでは、家庭用との違いや、業務用スチールラックを選ぶメリットについて解説します。
家庭用との違い
家庭用スチールラックは、インテリアに合わせやすいように、デザイン性に富んだ製品が多いです。フックやハンガーなどが付属されていることもあり、普段使いしやすい機能が備わっているものもあります。
一方で、業務用スチールラックは機能性と実用性を重視して設計されている点が強みです。大容量タイプからコンパクトサイズまで幅広いサイズ展開があり、多くの書類や資材、重量物の収納にも対応できます。
オフィスや事務所などで服を掛けたり、ちょっとした小物を置く程度であれば家庭用でも十分ですが、多くの書類や重量物を収納する場合は、耐久性や耐荷重の優れた業務用スチールラックが適しています。
業務用スチールラックを使用するメリット
業務用スチールラックはサイズ展開が豊富です。大きな荷物の収納や、デッドスペースの有効活用などサイズに合わせた使い方ができます。
耐久性も優れているため、気軽に模様替えできないオフィスや工場・倉庫に最適です。必要な耐荷重やサイズなどをしっかりチェックして選ぶことで、シーンや作業内容に合った業務用スチールラックが見つかるでしょう。
業務用スチールラックを選ぶ前に確認したいこと
業務用スチールラックを選ぶ前に、事前にチェックしておくことが3つあります。一つずつしっかりと確認して、安心して選べるようにしましょう。
使用目的(何を収納するか)
業務用スチールラックを何に使うのかを考えましょう。
- 移動をする→キャスター付き
- 帽子などを掛ける→フック付き
- 細かいものを置く→シートを敷いて落下を防ぐ
など、使用目的によって必要な機能に違いがあります。
また、収納物のサイズや数がわかっていれば、スチールラックの「幅・奥行き・高さ」や段数が決められるはずです。
使用目的をしっかり確認しておくことで、ジャストサイズで使い勝手の良いスチールラックを選びやすくなるでしょう。
設置場所(広さ・通路・環境)
設置場所の確認をしましょう。
設置場所のサイズ(幅・奥行き・高さ)を事前に測っておくと、設置後のイメージができるので失敗しにくいです。
スペースがしっかり確保できていれば、通路が狭くなることや、衝突・転倒などのトラブルも防ぎやすくなるでしょう。
使用する環境を考慮することも大切です。油跳ねの多い厨房や、雨風にさらされる屋外で使用する場合は、塗料やコーティングにも注目してみると良いでしょう。
収納物の大きさ・重さ
収納物の大きさや重さを事前に確認しておきましょう。
業務用スチールラックの耐荷重やサイズを決めるうえでの重要な判断材料になります。
収納する箱や、資材の「1つあたりの重量」だけでなく、「まとめて積んだ場合の総重量」も想定しておくと、さらに選びやすくなるでしょう。
耐荷重を超えて使用すると、本来の性能を十分に発揮できなくなる可能性があります。
また、ラックからはみ出した状態で収納すると、作業動線が狭くなり、荷物をスムーズに出し入れできなくなってしまいかねません。
収納物の重量をスチールラックの耐荷重の範囲内に収めて、サイズも余裕がある状態にしておけば、安定して長く使用しやすいでしょう。
業務用スチールラックを選ぶ際のチェックポイント
業務用スチールラックは、種類が多く、使用シーンに合った製品を選ぶにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
ここでは、最適な製品を選ぶためにチェックポイントをご用意しました。
耐荷重などの基本的なことや、見逃しがちな組み立て方法などについても解説しているので、製品を選ぶ判断基準として参考にしてみてください。
耐荷重・強度
業務用スチールラックを選ぶ際は、まず耐荷重を確認することが大切です。
次の表では、業務用スチールラックを軽量・中量・重量にわけ、それぞれの耐荷重と用途、使用シーンをまとめました。
| 種類 | 耐荷重 | 用途 | 使用シーン |
|---|---|---|---|
| 軽量ラック | 120~150kg | 部品類・工具、書類、軽量機器、電化製品、調理器具などの保管 | オフィスの書類・備品整理/工場での部品・工具の収納 |
| 中量ラック | 200~300kg | 機械部品、大型の工具、大量の部品類や生産物など | 倉庫や工場で多く使われる |
| 重量ラック | 1000kg以上 | 広いスペースで大量の荷物を保管する | 大型倉庫や物流センターでの荷物の保管 |
メーカーによって耐荷重の基準は異なります。また、「棚板1枚あたり」なのか「ラック全体」なのかによっても意味が変わります。
気になる商品の耐荷重が、「何に対する数値なのか」を確認したうえで購入を検討しましょう。
耐荷重を超えて使用すると、ラックが傾いたり破損につながる可能性があり、本来の性能を十分に発揮できなくなる場合があります。
収納物の重さが耐荷重を下回っており、偏りなく収納できると、安定して長期間使用しやすくなります。
サイズ・段数
業務用スチールラックを選ぶときは、設置場所の「幅・奥行き・高さ」と収納物の「サイズ・量・重さ」を事前にチェックしておきましょう。
実際に配置した状態をイメージできるので、段数やサイズが検討しやすくなります。
事前にチェックしておかないと、
- 設置場所にスチールラックが収まらない
- 収納物がラックに入りきらない
- 通路が狭くなり作業動線に影響が出てしまう
といった状況につながる可能性があります。
あらかじめ寸法や収納物を洗い出しておくことで、設置環境に適した業務用スチールラックを選びやすくなります。
耐震性(転倒防止対策)
地震などが発生した場合に備えるためにも、"耐震性"は重要なポイントです。
重量物を収納している倉庫や工場では、地震時にラックが不安定になると転倒につながる場合があります。
安全な作業環境が維持できなくなることで、業務に影響が出る可能性があるので特に注視しておきましょう。
業務用スチールラックの地震対策としては、次のような方法があります。
- 転倒防止用金具の取付可能な製品を選ぶ
- 天井に届くポールで固定する
- 重量物は下段に置くようにする
日ごろから災害に備えておくことは、いざというときの安心材料にもなるので、スチールラックを選ぶ際は耐震性についても気にかけてみてください。
組み立て方法
業務用スチールラックの組み立て方法は、主に「ボルト固定式」と「ボルトレス式」の2種類があります。
次の表は、それぞれの組み立て方法の特徴とメリット、向いている現場についてまとめています。組み立ての負担や安全性を考慮して選びましょう。
設置環境や使用頻度、メンテナンスのしやすさも踏まえて選ぶことが大切です。
| 組み立て方法 | 特徴 | メリット | 向いている現場 |
|---|---|---|---|
| ボルト固定式 | すべての棚板をボルトでしっかりと固定する | 安定性があり、強度が高い傾向 | 長期固定設置向き |
| ボルトレス式 | ボルトを一切使わずに組み立てる | 棚板の高さ変更が簡単 | レイアウト変更が多い現場向き |
業務用スチールラックを購入するときは、組み立て方法も事前に確認しておくと設置後のメンテナンスや棚板の高さ変更もスムーズに行えます。
倉庫・工場で使うのにおすすめのスチールラック
倉庫や工場で使う業務用スチールラックは、「重量物に耐えられる頑丈な作り」であることが求められます。
特に、次のポイントに注目してみてください。
- 重量物を置いても安定する
- 耐荷重は棚板1枚あたり250kg以上/ラック全体では500kg以上
- 組み立てが簡単でシンプルな構造
- 視認性の高いカラーを選べば、安全性を確保しやすい
- 転倒防止対策がされていることが好ましい
重量物にも耐えられる耐荷重が大切ですが、視認性にも配慮しておくと、安全性が確保しやすいです。
では、工場や倉庫におすすめな業務用スチールラックをご紹介します。
アイリスオーヤマ メタルラック MR-1518DJK

◆耐荷重が最高クラスの300kg(棚板1枚あたり)
- 外寸:幅150x奥61x高179cm
- ポール径:25mm
- 段数:5段
- 耐荷重(1段あたり):約300kg
- 材質:棚板/ポール-スチール(クロームメッキ)、固定部品-ABS樹脂、アジャスター-スチール/ナイロン樹脂
- 特長:最高耐荷重300kg、強くたわみにくい
棚板1枚あたり300kgもの耐荷重がある頑丈な作りのスチールラックです。
ボルトやビスを使わないので、大量導入の際にも組み立ての負担が少ない仕様です。また、組み直しもスムーズに行えます。
追加の棚板やキャスターのオプションも取り揃えているので、棚板を増やしたりキャスターをつけたりなど、シーンに合わせた組み合わせができます。
オフィスで使うのにおすすめのスチールラック
オフィスで使用するスチールラックは、「収納物の大きさに合わせて調節できること」が大切です。
次のポイントに注目してみましょう。
- 書類や小物の収納ができる
- 収納物の大きさに合わせて棚板の高さを調節できる
- ハンガーパイプやフックは必要に応じて用意する
オフィスでは、収納物のサイズに合わせて棚板が簡単に調節できると、デッドスペースを減らしやすいです。
ロッカー代わりに使うならハンガーパイプ、鍵を掛けるならフックなど、オプションで工夫をすると使い方の幅が広がります。
オフィスにおすすめな業務用スチールラックをご紹介していきます。
ドウシシャ ルミナス レギュラーシリーズ NLH9090-3
◆高さ調節で収納効率を上げやすい
- 外寸:幅91.5x奥46x高95.5cm
- ポール径:25mm
- 段数:3段
- 耐荷重(1段あたり):250kg
- 材質:棚板/ポール-スチール(クロームメッキ)、固定部品-ABS樹脂、キャスター-ナイロン樹脂
- キャスター付
- 全体耐荷重:(キャスター静止時)300kg、(アジャスター装着時)500kg
- 特長:サイズ展開が豊富、組み立てや棚板の移動が簡単、キャスターとアジャスターに切り替え可能
棚板1枚あたりの耐荷重が250kgもあるので、書類や小物が十分に置けます。キャスター付きで掃除が簡単です。
棚板の高さを調節して、収納物のサイズに合わせられるので、効率よく収納できます。
サイズ展開が豊富なシリーズですので、スペースやシーンに合わせて選びましょう。ご紹介している製品はコンパクトサイズで、デッドスペースの有効活用にも適しています。
ドウシシャ ルミナス ノワールシリーズ NO1118-5

◆シックなブラックで落ち着いた雰囲気を演出できる
- 高:178.5cm
- ポール径:25mm
- 段数:5段
- 耐荷重(1段あたり):80kg
- 材質:棚板/ポール-スチール(エポキシポリエステル樹脂)、固定部分-ABS樹脂、キャスター-ナイロン樹脂
- キャスター付
- 特長:つやなしブラックでシックな雰囲気、豊富なパーツで自由にカスタムできる、スリムタイプだけど大容量
機能性はもちろん、デザイン性にもこだわった一台です。マットなブラックがオフィスを落ち着いた印象に近づけます。
奥行き41cmで圧迫感を抑えながらも、A4サイズの書類をすっきり収納できます。省スペースながら書類がたっぷり入る大容量タイプです。
棚板の調節やキャスターでの移動もできるので、オフィスに合った使い方ができるでしょう。
アイリスオーヤマ メタルミニ MTO-8008C

◆スペースの有効活用ができるスモールサイズ
- 高:83cm
- ポール径:19mm
- 段数:3段
- 耐荷重(1段あたり):75kg
- 材質:棚板/ポール-スチール(クロムメッキ)、固定部品-ABS樹脂、キャスター-ナイロン樹脂
- キャスター付
- 特長:スモールサイズでも十分な収納力、パーツが豊富で収納の幅が広がる、サビ・キズに強く耐久性が高い
クギ、ネジが不要で簡単に組み立てられるスチールラックです。
キャスター付きで掃除がしやすく、スモールサイズながらも収納量が多いです。棚板の高さも2.5cmピッチで変えられるので、収納物に合わせて調節すると効率よく収納できます。
光沢のある表面は、変色や変形といった劣化が少ないので、長く使用しやすいです。
キッチン・厨房で使うのにおすすめのスチールラック
キッチンや厨房で使用するスチールラックは、「水濡れやサビに強いこと」が欠かせません。
次のポイントを重視しましょう。
- 清潔感があり、汚れやサビに強い
- 棚板の高さを調節できる
キッチンや厨房では、衛生面への配慮が求められる環境です。汚れやサビに強いスチールラックなら、お手入れが簡単で清潔感を保てます。
お鍋や調理器具の大きさに合わせて棚板が動かせると、すっきりと収納できて効率の向上にもつながります。
キッチンや厨房におすすめな製品をご紹介していきます。
アイリスオーヤマ メタルラック MR-9015J

◆水に濡れてもサビにくいクロームメッキ加工
- 外寸:幅91x奥46x高151cm
- ポール径:25mm
- 段数:4段
- 耐荷重(1段あたり):250kg
- 材質:棚板/ポール-スチール(クロームメッキ)、固定部品-ABS樹脂
- 特長:全体の耐荷重が500kg、サビに強く使う環境を選ばない、組み立てが簡単、高さを生かした収納力
こちらのスチールラックは、棚板1枚あたり250kg、全体で500kgの耐荷重があり、業務用の大型鍋や食材の大量ストックにも対応できます。
クロームメッキ加工でサビや腐食に強く耐久性も高いので、水濡れや油跳ねの多いキッチンや厨房でもお手入れしやすい設計になっています。
棚板は2.5㎝ピッチで高さを変えられるので、お鍋や調理器具のサイズに合わせて調節すると効率的です。
メタリックな塗装で清潔感があり、品質も高く、耐久性もあるため、長期使用を見据えた仕様になっています。
業務用スチールラックは設置環境やシーンに合わせて選ぼう
業務用スチールラックは、オフィスや倉庫、工場などでの使用を想定した高い耐荷重と耐久性を持つ収納棚です。
収納物や設置場所、耐荷重などを確認して、シーンや作業内容に合う製品を見つけてみましょう。
【業務用スチールラック選びのチェックリスト】
- 耐荷重・強度:収納物の重量が耐荷重に対して余裕があるかを確認する。
- サイズ・段数:設置場所の「幅・奥行き・高さ」と収納物の「サイズ・量・重さ」を確認する。
- 耐震性:転倒防止用金具やポールでの固定ができるかだけでなく、重量物は下段に置くなど普段から防災意識を持つ。
- 組み立て方法:ボルト固定式とボルトレス式があり、組み立ての簡易さ、強度、棚板の高さ変更などに違いがあるので購入前に確認する。
これらのポイントを事前にチェックして、設置環境や用途にぴったりなスチールラックを見つけてください。

YORIDORI
メディア編集部
この記事の執筆者
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