GG.SUPPLYは世界初のビジネスモデルで都会の畑からおいしい野菜と笑顔を届ける
福岡で無農薬野菜の栽培と販売を手がけるGG.SUPPLYは、一般的な農家とは異なる、新しい形で事業を展開しています。
今回はGG.SUPPLYの事業内容やSDGsへの取り組み、またこだわりの野菜やSDGsへの想いまで、代表の國村さんに詳しくお聞きしました。
目次
GG.SUPPLYは新鮮な野菜で新たなビジネスモデルを築いている
お話を伺うにあたり、まずはGG.SUPPLYがどのような企業なのかを聞いていきます。新たな発想による事業内容、具体的な販売の流れについて詳しくお聞きしました。
都会の真ん中で新鮮な野菜を届けている
───本日はよろしくお願いします。まずは國村さんのご紹介と、GG.SUPPLYの概要をお聞かせください。
國村さん 私は福岡県出身です。24歳の時に福岡でGG.SUPPLYを設立し、現在は設立から2年目になります。GG.SUPPLYのGというのはGREENの頭文字で、緑を供給していきたい、地域で野菜を賄っていく拠点を増やしていきたいという想いを込めています。
店舗は福岡市中央区にあり、いわゆる天神エリアですので、福岡では都会の方です。店舗、ウーバーイーツでの宅配、オンラインショップで野菜を販売しています。
───事業内容を簡単に教えてください。
國村さん 一言で言うと「都会にある畑」です。店舗が福岡の天神エリアにあるという話をしましたが、都会にある畑で種から野菜を育てて、育てた野菜を5種類詰め合わせてウーバーイーツで宅配しています。収穫からおよそ15~30分以内に、ワンタッチで自宅に新鮮なお野菜が届くという事業です。
畑を消費者に近づけることで品質を保っている
───採れたての新鮮な野菜が30分以内に届くのはすごいですね。
國村さん スーパーや小売店で売っている野菜は、農家さんが収穫して市場や卸売り、加工業者などに移動する間に、複数の業者の接触や温度変化があります。その結果、スーパーや小売店に到着した時点で品質が落ちた状態になっているので、お客様が持ち帰った後に2、3日しか日持ちしません。スーパーで少し黒くなり始めている状態の野菜も見たことがあると思います。
農家の方が一生懸命育てたものが消費者に品質を保ったまま届けられているのかというと、日本だけでなく世界でもきちんとできているところはほとんどないんです。
そこで、今まで郊外や田舎にあった畑を都会の真ん中に持ってきて、消費者がわざわざ遠くの畑の野菜を買うのではなく、畑の方から消費者の方に近づければ良いと考えました。
今はウーバーイーツなどのデリバリーも発達していて、何でもワンタッチで届く時代です。野菜を近所で育てて、育てた野菜を近所で販売しようというのが私たちのビジネスのモデルになります。
世界初のモデルで水耕栽培のイメージをも変えようとしている
───逆転の発想ですね。畑を都会に持ってくるというのはなかなか思いつかないと思います。具体的にはどのような形で野菜を作っているのですか。
國村さん 現在採用しているのは水耕栽培という方法です。都会に畑を作るとなるとスペースも限られてきますので、都会のビルの一室で行うのに適していた方法が水耕栽培だったのです。
一般的には、いわゆる植物工場と呼ばれているものもあります。
実は、これまで植物工場そのものだけで成功しているモデルはほとんどありません。
理由は2つあります。1点目は水耕栽培の野菜は品質があまり良くない、美味しくないというイメージが付いてしまっていることです。
2点目は、植物工場を作るとなると補助金がもらえるのですが、補助金で良い植物工場を建てることがゴールになってしまうことです。消費者に良い野菜を届けよう、リピートしてもらうためにクオリティを上げようというところまで計画し、実行される方はなかなかいらっしゃいません。補助金ビジネスのような形でとりあえず工場を作り、結局採算が取れなくて立ち行かなくなるのです。経営が難しい要因は、消費者に「水耕栽培の野菜は美味しくない」というイメージがついてしまっていることもあります。
───一般的なイメージとして、おいしい野菜=土の畑で育った野菜、というのは確かにあるかもしれませんね。
國村さん 私たちは物流の構造自体を変えることで「採れたてでおいしく、無農薬の安全な野菜」を安定的に作れるんです。しかも収穫から15分から30分以内に届くなんて、世界中のどこを探してもありません。
世界でも初めてのモデルになるため、特許も申請中です。野菜を都会の真ん中で、品質を第一の軸として作っています。
───注文からお客様に届くまでの具体的な流れを教えてください。
國村さん ウーバーイーツを例に説明します。お客様からウーバーイーツで注文が入ると、私たちのタブレットにお知らせが届きます。そのお知らせをもとに野菜を収穫し、そのまま詰め合わせて配達員さんにお渡しします。
時間としては、ご注文をいただいてから15~30分程度でご自宅に届きます。収穫からの時間であれば、おそらく15分程度でご自宅に届く形です。
GG.SUPPLYは3つの強みがある野菜を武器に海外進出も視野に入れている
水耕栽培や注文から30分での配達など、新しい試みで事業を展開しているGG.SUPPLY。
ここでは水耕栽培で作られた野菜の特徴から國村さんお薦めの野菜、事業を始めたきっかけや事業を行う上での問題点までお聞きしました。
ドレッシングが要らないほどのおいしさを自社で作り出している
───GG.SUPPLYが水耕栽培で作っている野菜の特徴を詳しく教えてください。
國村さん 私たちの作る野菜の特徴は大きく分けると3つあります。
1つ目はまず、ドレッシングが要らないことです。ドレッシングをかけないで食べてみてくださいとお勧めするほど、味や品質には自信があります。
今まで10日かかっていた物流が30分に短縮されるのは、お客様が直接畑に行ってその場で食べるのとほぼ一緒ですので、味や食感は段違いに良くなります。
───ドレッシングをかけなくてもおいしいのはすごいですね。物流の他にも品質を上げるために努力されていることはありますか?
國村さん 育て方や誰が作っているかという点にも気を配っています。実はグループで水耕栽培事業に特化して17年目になります。グループ会社の「グリーン・グリーン」は水耕栽培ユニットや肥料の自社開発、栽培コンサルティング等の総合的なサービスを水耕栽培が世に認知されていない頃から続けております。
肥料やユニット等の「資材」、お野菜の育て方「知財」を常に自社でアップデートし、野菜の品質を高め続けられることが強みです。
水耕栽培と土の農業は、土か水かの違いしかありません。私達の事業は「畑」であり「農業」であり、私達は「農家」です。一般的な農業とやっていることは変わりありません。いわゆるスマート農業と呼ばれているAIなどには一切頼らず、一粒一粒を人間の手で育てるということを大切にしています。
私達が考える農業とは、「生き物」を育てることであり、人間の子どもを育てるのと同じだと思っています。
農業において、AIは数値を読むことはできても、味見はできません。いくら見た目をスマートにして、数値上の変化だけを見ても、美味しい野菜はできません。野菜は「生き物」です。出来た野菜を最終的に判断するのは消費者。人間です。私達は「愛情をかけて、人間の手で育てること」にこだわっているんです。
───味や品質を追求したことで、何か反響などありましたか?
國村さん 私たちの作った野菜は世界有数の五つ星ホテルにも卸しています。基本的には法人やレストラン向けの販売は制限していますが、シェフの方などが顧客にいらっしゃるご縁もあり、卸させていただいています。
また、最近では病院や学校からの依頼も増えてきました。私たちの現在の店舗だけでは、これら全ての依頼に対応するのは難しい状況です。個人のお客様に販売することが基本の形ですので、それらのバランスをとりながら販売を行っています。
洗わず食べられ、一か月も日持ちするほど清潔さを保っている
───五つ星ホテルから注文があるのは味が認められた証ですね。2つ目の特徴も気になります。
國村さん 私たちの野菜の2つ目の特徴は、洗わずそのまま食べられることです。なぜ洗わず食べられるかというと、私たちは種の状態から出荷に至るまで、店舗責任者1人しか野菜に触れないのです。できる限り人に触れない、雑菌に触れないという状態を作っています。
一般的な野菜は、農家の方や物流の過程で色々な業者が触りますし、スーパーに置いてある野菜も人が触ったり、手に取って戻したりします。そのような野菜の雑菌を可視化したら目を塞ぎたくなるのではと思います。
みんなマスクは着けるのに、自分の口に入れる物は気にしていない場合が多いと思います。雑菌は目に見えないため、想像しにくいのかもしれません。
また、色々な人の手に触れたり、輸送と保管を繰り返すことで温度変化も起こります。葉物野菜は人間よりナイーブで影響が顕著に現れてしまうので、私たちは種から食卓まで栽培責任者の1人しか触らないシステムを構築しています。そして虫も入らない、完全に密閉したビルの中で栽培を行っているため、洗わずに食べられるのです。
───衛星面で、他にも気を付けていることはありますか?
國村さん もちろん農薬も一切使いません。一般的な農薬は殺虫剤と除草剤が主なものですが、GG.SUPPLYの畑には虫も入らないし雑草も生えないため、農薬が必要ないんです。
さらに私たちの野菜は、一か月程度は日持ちするのです。その点もお客様にご満足いただけています。
ホテルやレストランのオーダーに応えられるほど豊富な種類がある
───環境を整えるとそんなに日持ちするのですね。3つ目の特徴はどんなところになりますか?
國村さん 私たちの野菜の3つ目の特徴は、ラインナップが非常に多いことです。今は福岡の1店舗で年間300種以上を育てています。
葉物野菜だけを1店舗の小さなスペースで300種以上育てている農家は、世界中のどこを探しても見つからないのではないでしょうか。少なくとも私の知る限りではないですね。
スーパーに並んでいる葉物野菜は、小松菜、ほうれん草、サニーレタスなどが主流ですが、それ以外にも様々な品種があります。例えばサニーレタスの中にも多くの品種があります。
品種1つひとつにそれぞれ苦味や甘み、食感や香りなどの違いがあるんです。
今は健康のために義務感で葉物野菜を食べている人が大半で、楽しんで食べている人は少ないと思います。私たちとしては、小さな子どもが「この野菜美味しいね」と言って食べるとか、そのような家庭内の会話も含めて、野菜を食べる時間をもっと楽しんでもらえたら嬉しいです。
───多くの種類を一か所で育てるのは難しいのですか?
國村さん 品種ごとに栽培方法を変えなければいけませんから、普通の農家では難しいでしょう。スーパーに卸している場合は、特定の品種しか買い取ってくれないため、新しい品種を栽培して売ることも難しいのかなと思います。
私たちは年間300種類以上の野菜を育て、毎月5種類の組み合わせにしています。組み合わせを月ごとに変えているのですが、このような方法ができるのもGG.SUPPLYならではの点です。
私たちは、ホテルやレストランなどから特別な品種のオーダーを受けたり、種苗会社から依頼をいただき新種の試作をしたりすることもあります。
種苗会社さんもやはり品種それぞれに思い入れをお持ちですが、今スーパーに並んでいる野菜を見ると、品種の説明はあまり見かけないですよね。
そこで私たちは全ての品種に、スタッフが実際に食べた感想や、この栄養素が多い、こういう料理に合うなどの情報が書かれた紙を同梱しています。この取り組みは、お客様に葉物野菜を楽しんでもらうことにもつながると考えています。
私たちの目標は、葉物野菜のブランドになることです。イチゴなら「あまおう」、マンゴーなら「太陽のマンゴー」というように、葉物野菜と言えば「GG.SUPPLY」と言ってもらえるようになりたいです。
野菜のブランドとなり、様々な品種をいつでも選んで購入できる形を構築することが私たちのゴールになると思っています。
レタスには驚くほどの種類がある
───多くの種類があると悩んでしまいますね。國村さんのおすすめの野菜はありますか?
國村さん 面白い野菜はたくさんありますが、一番のおすすめはレタスです。レタスには実はとても多くの品種があると皆さんに知っていただきたいですね。
よく見るサニーレタスやフリルレタス、それ以外にもバターレタスやバタビアレタス、オークレタスというレタスもあります。本当にレタスだけでもすごく多いんです。
そういったレタス品種の中でも、種苗会社さんによって更に品種が違ったり、海外であればそれぞれの国に定番のレタスがあったりします。品種により味や食感、香りが違うため、語り尽くせないぐらいレタスは面白いです。
レタスの他には、少し辛味のある野菜、最近人気のところではゴールデンフリルという野菜がおすすめです。ワサビ菜の一種で少し後味がピリッとしており、まさにドレッシングがいらない、お酒を飲みながら食べても美味しい野菜です。
お肉や油っこいものと一緒に味を引き締める形で添えるなど、万能に使える野菜のため、そのような少し味が特殊な野菜などもセットに入れています。
GG.SUPPLY設立のきっかけは農薬問題
───GG.SUPPLYを設立するに至ったきっかけを教えていただけますか?
國村さん 私たちが食べている野菜は安全なのかと、ふと思ったことがきっかけです。学生時代に農薬について調べていた時期があるのですが、例えば殺虫剤を例に上げると、虫の神経を麻痺させて殺すものなんです。
人間は体が大きいため少しなら大丈夫と思われがちですが、体が大きくても少量の摂取を積み重ねていけば、結局体に影響が出てしまいます。
赤ちゃんや子どものように体が小さい場合はわずかな量でも影響が出てしまうということが、学生時代からずっと調べていてゾッとしたのを覚えています。
農薬が危ないことは誰もがなんとなく知っていると思うのですが、調べてみたら流通されている野菜のほとんどに農薬が使われていたのです。当時の自分が食べている野菜も農薬が使われていると分かりましたし、物流も調べてみると収穫から10日程度経っていることもわかりました。
農薬を使い、しかも物流効率が悪く鮮度が失われているものをみんなが食べていると思った時に「野菜を食べるのは健康に良いと言われているけど、本当に健康に良いものを食べているのか?」と疑問が浮かびました。
色々なことを調べた結果、「じゃあ畑を都会の真ん中に作ろう」「ビルの中で水耕栽培を行ったら、殺虫剤も除草剤も使わなくて済む」という考えで設立に至りました。
基準が整備された世界へ
───GG.SUPPLYを運営する中で、大変だったことを教えてください。
國村さん 開店から1年半が経ち、ありがたいことに売り上げは想定以上に伸びています。一方、苦労しているところは資金調達です。なぜかというと、私たちの会社が産業分類のどこにも属していないからです。
農業だというと違うと言われますし、では小売業だというとそれも違うと言われます。
水耕栽培で野菜を育てて直接販売するのが、分類として小売業なのか農業なのか。管轄は農林水産省なのか、経済産業省なのか。GG.SUPPLYの運営方法は分類がどこにもされていないのです。
法律が整備されてないので、国にお金を借りに行っても「これは農業のためうちでは出せません」と言われたり、「これは農業ではないため、管轄ではないです」と言われたり、担当が不明瞭な状態です。
さらに、現状では水耕栽培はどんなに頑張っても日本で有機野菜、オーガニックの認定が取れないといった要素もあります。
それにプラスして、私の年齢が若いこともあり、「こんな前例のないことをしても仕方がない」「君は若いから、10年間どこかで農業を経験してから挑戦しなさい」とも言われました。
どこにも属しておらず、経験がないからというだけで、ビジネス自体を見てもらえないことが本当に多いと感じています。
───ビジネス単体での評価が得られないのは、経営していく上で大きなハードルになりそうですね。
國村さん ですから、私たちは今、海外展開を視野に入れています。海外で力をつけてから日本でビジネスをすることを考えています。
現在、海外から毎週のように投資家、農業関係者、水耕栽培を実際にされている方などが視察に訪れています。海外であれば十分成功できるというのは確信しています。
海外はオーガニックの基準なども整備されていますし、ビジネスにおいて柔軟な考えを持つ国が多いので、海外から始めていくのが現状では一番良いのかなと思います。
脱炭素とフードロス、災害支援や食糧危機の対応も視野に
ここからはSDGsへの具体的な取り組みについて聞いていきます。野菜を作って販売していく中で、一体どのような取り組みがなされているのかを、脱炭素、フードロス、災害支援や食糧危機問題の観点から伺いました。
物流をほぼ無くすことで脱炭素を実現している
───SDGsにも積極的に取り組んでいると伺っていますが、具体的な取り組みを聞かせていただけますか?
國村さん SDGsへの取り組みとしては様々ありますが、脱炭素、フードロス、食料危機への対応の3つが大きなところです。
まず脱炭素についてお話します。
私たちは野菜を近所で作って近所で売るため、流通過程でCO2をほとんど排出しないのです。
ですが、一般的な野菜の物流では、農家が出荷してから小売店に届くまで全てトラックで運ぶため、CO2が大量に出ています。毎日全国で膨大な量の野菜が流通しており、毎日大量のCO2が排出されています。
私達は野菜を近所で作って近所で売るという形にすることで、CO2の排出をおそらく90%以上はカットできると思います。
物流網の発達していなかった時代は、近所で作って近所で売る形が当たり前でした。昔の野菜は美味しかったとよく言いますが、それは当然のことなのです。
物流網が発達し遠くに運べるようになったことで、メリットもデメリットも生まれました。野菜はとにかく傷みやすいため、近所で作って近所で売るという形は、脱炭素の面からも品質の面からもメリットになります。
店舗・物流・家庭全てでフードロス削減を可能にしている
───SDGsに貢献することが品質の向上にも繋がっているのですね。フードロスの観点ではどんな取り組みをしていますか?
國村さん 家庭でのフードロスで一番多いのは、実は野菜なのです。使い切れなくて冷蔵庫で腐らせてしまうことが多いのですが、GG.SUPPLYの野菜は先ほどもお話したように、1か月程度は日持ちします。ですから届いた野菜を使い切ることができ、フードロスの削減につながっています。
一般的な野菜の流通では、売り物にならないものは物流の過程でどんどん破棄されますが、GG.SUPPLYではそのようなことも起こりません。
また、注文いただいてから野菜を収穫する仕組みもフードロス削減につながっています。私たちはご注文いただいた分しか収穫しないので、店舗でもフードロスはほとんど出ていません。
ご家庭でも店舗でもフードロスが出ないのが一番良い形だと思いますし、私たちが一番力を入れているところでもあります。
どこでも作れる野菜は食糧危機の救世主にもなり得る
───徹底的にフードロスが出にくい仕組みができているんですね。3つめの食料危機への対応について教えてください。
國村さん 私たちの野菜は、どんな場所でも育てられるため、環境問題の影響を一切受けません。
現行の農業では、災害が起こると収穫量が減ります。野菜の価格も上がりますし、スーパーやレストランには品質が劣化したものが届く場合が多いです。
農家の野菜を買いたいけれどお客様に出せる品質ではないし、そもそも高くて買えないという状態になるのです。
しかし私たちの野菜は、豪雨などの災害が発生しても基本的に影響がないのです。台風や洪水などの際は、災害支援として販売価格を下げて提供するなどの取り組みも行っています。
───災害で食べる物に困るような状況で、おいしい野菜が安く食べられるのは嬉しいですね。
國村さん 畑ごとどこにでも移動できるというのが私たちの強みです。例えば現在、無印良品さんや商業施設にも畑ごと出張をしています。
ホテルの中でも作れますし、ご家庭で水耕栽培することも可能です。レストランでも、その場でシェフが摘んだものを即調理して提供するという形にできます。
食料危機には様々な問題がありますが、野菜が世界中のどこでも作れたら解決への大きな力になると思います。
脱炭素、フードロス、食糧危機への対応。これらのSDGsにつながる取り組みは、野菜を作る上で非常に大切にしています。
拠点を拡大することで支援や取り組みを拡大していく
最後に、GG.SUPPLYの今後の展望や企業として目指していく姿、SDGsへの想いについてお聞きします。読者の皆さんへのメッセージもいただきました。
ブランドやホテルとのつながりを大切に国内も充実させていく
───今後の展望や、取り組もうと思っている活動などあればお聞かせください。
國村さん 今後の展開としては、もちろん海外への進出もありますが、国内の取り組みももちろん考えています。
現在、国内でいくつかのブランドとコラボさせてもらっていますし、ホテルと一緒に動いている活動もあります。ホテルであれば海外にも拠点を多くお持ちですので、海外に進出していく上での大きな足がかりにもなります。
また、私たちはまだまだ若い企業なので、色々な企業様とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
そのためぜひ、色々な分野の企業様からコラボのお話をお待ちしています。
インフラと言われるほどの店舗数を目指している
───企業として目指していることを教えてください。
國村さん 私たちのそもそものコンセプトとして、野菜の物流を変える、野菜の当たり前を変えるということがあります。
目指すのはコンビニの数ぐらいGG.SUPPLYの店舗を作ることです。野菜を近所で作って近所に届けるという拠点をたくさん作り、その地域をどんどん広げていく。都会だけではなく、砂漠や北極、南極でも海の上でもビジネスは可能です。
GG.SUPPLYは野菜のインフラだと言ってもらえるくらい、世の中に広めていきたいです。
誰1人取り残さない体制を作っていく
───最後に、SDGsへの想いや読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
國村さん SDGsの「誰1人取り残さない」という理念のもと、誰でも働ける企業にしていきたいです。植物工場は障害者支援施設などでも導入されており、私達も導入支援を行っております。
どんな事情を持っている方でも気軽に農業が始められる体制をさらに整えていきたいと考えています。
GG.SUPPLYは始まって間もないですが、すでにテレビの取材を50本以上受けており、SDGsへの取り組みへの関心の高さを感じます。
私たちの事業は目標17項目のほとんどに該当しています。ゆくゆくは災害時の支援も、もっと拡大したいですし、企業の規模が大きくなれば、畑ごと被災地に出張することも可能だと考えています。
今後もっと私たちの企業を大きくして、災害支援の活動の幅を広げていきたいと思っています。
───本日は貴重なお話をありがとうございました。
GG.SUPPLYは福岡から世界へおいしい野菜の輪を広げていく
福岡で、新鮮でおいしい野菜を作っているGG.SUPPLY。SDGsにも積極的に取り組み、新しい挑戦を続ける姿勢は素晴らしいものがあると感じました。
今回の記事を読んで、どれほどの想いで野菜を作っているのかがお分かりになったのではないでしょうか。
今後は海外にも活動を広げるGG.SUPPLYの活躍から目が離せませんね。きっと世界中でこだわりのおいしい野菜を届けて、世界中の人に笑顔を届けてくれるはずです。
GG.SUPPLYの作る野菜や企業としての取り組みに興味がある人は、1度ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。
▼GG.SUPPLYのホームページはこちら
GG.SUPPLY|ジージーサプライ – 世界一新鮮な常備野菜をお届けします
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最上級の野菜宅配 | GG.SUPPLY オンラインショップ
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